しかし、休みは「仕事のことを考えたくない」、リフレッシュしたいのに「仕事が頭から離れない」人もいるはず。その場合は、没入できることを見つけると良いそうだ。

料理、ゲーム、映画や音楽の鑑賞、読書、登山、内容は何でも構わない。「世界観に没入できる、時間を忘れる」ということができれば、休養につながるという。
「深酒」と「暴食」はNG
ただし、週末にあまりお勧めできない行動もある。それが「深酒」と「暴食」だ。お酒はリラックス効果が期待できるが、眠りが浅くなったりして体に負担をかけるという。
食事も「気になるお店の外食」程度なら気分転換になるが、“ドカ食い”をしたりすると、体に負担をかけたりして、疲れの要因となってしまうそうだ。

今回紹介した方法で週末にリフレッシュしても、平日に“電池切れ”を起こしそうなら、週の半ばあたりで美味しいものを食べたり、仕事の負担を調整したりしてほしいという。
片野さんは「何のための休みなのか、目的を見失わないようにしてほしい」と話す。休み明けの自分はどう過ごしているかを考え、“自分の電池”を充電してみるといいかもしれない。
片野秀樹(かたの・ひでき)
博士(医学)。一般社団法人日本リカバリー協会代表理事、株式会社ベネクス執行役員。休養に関する社会の不理解解決やリテラシー向上を目指して啓発活動に取り組んでいる。著書に『休養学:あなたを疲れから救う』(東洋経済新報社)がある。
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