しかし、仕事終わりの過ごし方には“落とし穴”もある。良かれと思った行動が、さらに疲れさせてしまうこともあるそうだ。
運動やお酒はほどほどに
ジムでのハードなトレーニングなど、強度の高い運動は、遅めの時間帯はあまりお勧めできないそう。心身を活発にする交感神経が優位になり、寝付きが悪くなることがあるという。
また、家族や友人との食事は楽しいが、暴飲暴食は胃腸の負担になるので注意。消化にはエネルギーがかかるので、就寝の2~3時間前には食べ終えておきたい。

そして、お風呂は温度に注意!熱め(42℃くらい)のお湯は気持ちいいが、交感神経を優位にすることがあるという。熱めの風呂に入るなら、就寝の2~3時間前には済ませておこう。
仕事や体調のパフォーマンスの良かった日があれば、前日にした行動が自分に合っていた可能性もある。試行錯誤を繰り返し、休み方のルーティンを見つけてみよう。
片野秀樹(かたの・ひでき)
博士(医学)。一般社団法人日本リカバリー協会代表理事、株式会社ベネクス執行役員。休養に関する社会の不理解解決やリテラシー向上を目指して啓発活動に取り組んでいる。著書に『休養学:あなたを疲れから救う』(東洋経済新報社)がある。
(イラスト:さいとうひさし)
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