セルビアで国会中に発煙筒が焚かれる大混乱が発生した。映像には、警報音が鳴り響く中、ピンク色の煙が立ちこめる様子が捉えられていた。騒ぎの原因は野党議員が発煙筒を使用したことだ。演説台では議員たちがもみ合い、発煙筒が宙を舞う事態にまで発展。国会は一時騒然となった。背景には反政府デモへの支持があり、現地メディアによると2人の負傷者が出たという。
発煙筒が焚かれ騒然!セルビア国会が大混乱
セルビア・ベオグラードの国会は4日、混迷を極めていた。

大音量の警報音が鳴り響き、ピンク色の煙が立ちこめる大混乱の様子だ。
原因は野党議員が発煙筒を焚いたことだった。騒ぎの直前、議員たちは演説台に押し寄せ、乱闘状態になっていた。
その直後、議員たちの影から煙が立ち上った。床に誰かが投げた発煙筒が転がり、あっという間に国会内は煙に包まれたのだった。

さらに、追加の発煙筒が宙を舞い、ある議員は飛んできた発煙筒を拾って投げ返していた。
反政府デモを支持…野党議員が発煙筒を使用
なぜ野党議員はこのような行動に出たのか。実はこの日、国会の外ではデモが行われていた。

デモ隊が掲げた横断幕には「腐敗は人を殺す」と書かれていた。
セルビアでは、鉄道駅の屋根が崩落し15人が死亡した事故以来、反政府デモが連日続いている。
1月にはデモ隊が道路を封鎖し、それを強引に通り抜けようとした車がデモ隊を轢くなど、危険な場面も発生していた。

今回の国会内での混乱は、こうしたデモ隊への支持を示すために野党議員が発煙筒を焚いたことが原因だった。
地元メディアによると、その際、議員同士がもみ合いとなり、2人が負傷している。
(「イット!」 3月5日放送より)
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