兵庫県の斎藤元彦知事をめぐる百条委員会の調査結果が公表されたことを受け、関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」に出演した橋下徹氏は、「知事の辞職または議会の不信任案提出」が王道であると主張した。
■【動画で見る】橋下徹が“王道”の対応求める「知事は辞職!もしくは議会は再び不信任を突きつけるべき」
■百条委員会の調査でパワハラ、“おねだり”そして“告発者探し”指摘
百条委員会の調査結果が5日、兵庫県議会に提出され、賛成多数で了承された。

まず職員へのパワハラ疑惑については、知事の言動は「パワハラ行為と言っても過言ではない不適切なもの」とされた。
そして物品の“おねだり疑惑”については、「個人として消費していたと捉えられても仕方がない行為もあったと言わざるを得ない」となった。
さらに元県民局長による告発について、その文章は外部公益通報に当たる可能性が高く、斉藤知事側の対応としては、いわゆる“告発者探し”を優先したもので不適切だったとされた。

この結果を受けて、百条委員会の奥谷委員長は、当初斎藤知事が口にした言葉を使って、「事実無根でもないし、嘘八百でもなかった」と述べた。
橋下徹氏は「知事の辞職または議会の不信任案提出」を主張する。
橋下徹氏:これはちょっと少数意見かも分かりませんが、知事は辞職ないしは議会がもう1回不信任を突きつけるべきだと僕は思います。
■民主主義のプロセスを重視した混乱収束を橋下氏は主張
橋下氏は、兵庫県政の混乱を収束させるための方法として、民主主義のプロセスを重視する必要性を強調した。

橋下徹氏:今のこの兵庫県政の混乱を止めるために、法律はきちっとその制度を整備していて、こういう場合には、知事が辞職すれば1つは解決です。もう1つは知事が辞職しないのだったら、不信任を出すんだけど、前回の不信任は法律で整備されてる王道じゃないことをやったんです。
橋下徹氏:普通は議会で不信任になると、知事は議会を解散して、議会を入れ替える。それで自分の味方が半分以上になれば、それで混乱がなくなるんです。
橋下徹氏:斎藤知事が何をやったかというと、不信任を突きつけられた時に、議会を解散せずに、自分の出直し知事選をやった。そうすると議会の構成は変わらず、ずっと混乱が続いている。斎藤さんは元総務省官僚で、地方自治法の仕組みは分かっているはずなので、やっぱり自分の身分を守るためじゃなくて、兵庫県民のことを考えて、王道で辞職するのか、ないしは不信任を突きつけられたら議会を解散して勝負をかける。自分の味方を半分以上に入れ替えることができたら、これで終わる。あとは県民の皆さんの判断。

(Q.去年9月に不信任案が出されたが、また出すというのはどうなのか?)
橋下徹氏:これは兵庫県民の皆さんがどう考えるか。僕は民主主義のコストだと思います。こういう混乱をおさめる方法として、地域や時代によっては殺し合いになるわけです。権力者の首を取るために。
橋下徹氏:でもわれわれは民主国家として不信任、解散、そして選挙で投票という方法があるのだから、それで混乱をおさめるべきだと思います。今回のきっかけは『事実無根、嘘八百』と斉藤さんが言ったこと。これはまずいなと思ったところから、僕は斎藤さん批判をずっとやっています。
百条委員会の調査では、斎藤知事の「事実無根、嘘八百」という言葉が否定された形になっている。
■斉藤知事の問題点と告発文書の意義
橋下氏は、斉藤知事のこれまでの対応を批判するとともに、告発文書の意義について言及しました。

橋下徹氏:ただ『パワハラおねだり』のところは、地上波はやり過ぎだったところがあります。告発文書に書かれている中身も、7つのうち5つぐらいは不確かで認められなかったことがあるので、全部が全部告発文書が正しいわけではなかった。
橋下徹氏:今回重要なのは、告発文書の中に正しいことも含まれていて、斎藤さんが改めたこともあるんです。深夜にメールを送ってたとか、注意の声が大きかったとか、これ改めなきゃいけないということは、告発文書があったから県政が正された。斎藤さん最初にいきなりその告発文書潰しにいった。
橋下徹氏:これだけ地上波が一生懸命報道しなければ、斎藤さんは告発者を探して、告発文書を潰して、深夜にメールを送るとか、声が大きいこととか分からないまま。これは告発文書のおかげで、ちゃんと斎藤県政が正されたことは、告発者に本当にありがたいと思うし、その人を処分したっていうのは言語道断。斎藤さんは権力者として、僕は不適格だと思います。
■兵庫県民は「斎藤知事にリーダーとして身の処し方を見せてほしい」
番組に出演した元テニスプレイヤーの沢松奈生子氏は、兵庫県民としての立場から、混乱収束への期待を述べた。

沢松奈生子氏:今回やっぱり百条委員会がどういう結論を出すのか、私達すごく注目していたんですね。この1年混乱続きで、兵庫県民の皆さんも、かなり疲れていることは確かです。今度また選挙があるってなったとき、また前回の知事選と同じようなことがあっても、分断するので嫌だなっていう思いもありますけど、なんとか混乱を収束させてほしいという思いは強いです。
沢松奈生子氏:百条委員会が9カ月ぐらいかけて、今回報告書を作られて、どのぐらい冷静な報告書ができるのか。百条委員会の委員の方にもいろいろあったわけじゃないですか。全文に目を通したわけじゃないですけど、丹念に調べられて、冷静で客観的な報告書になっていると思った時に、やっぱり最後言えるのは、奥谷委員長がおっしゃった『事実無根でもなかったし、嘘八百でもなかった』わけです。
沢松奈生子氏:それを受けて斉藤知事が県のリーダーとして、どう身を処してしていくのか、県民に見せてほしいと思います。
■「議会はへっぴり腰」「斎藤さんは全責任を知事として取るべき」
最後に、今後の展開について議論が交わされました。

(Q.議会も不信任に向けて動く可能性はあるのか?)
橋下徹氏:ないですね。兵庫県議会もへっぴり腰だから。
(Q.議会が動かなければ県政はそのまま?)
橋下徹氏:そのまま進める。斎藤さんは『適切にやった』って非を認めない。3月に第三者委員会、もう一つ法律の専門家からの報告書が出てくるので、それ次第ですけども、斎藤さんの態度からすれば、『自分は問題なかった』と言い続けるでしょうね。
橋下徹氏:次の兵庫県議会で、兵庫県民がどういう選挙の示し方をするか。でも僕は断言しますけれども、今回の兵庫県政の大混乱の根源中の根源は、斎藤さんの『嘘八百発言、事実無根発言』。あれをやらずに、第三者に告発文を渡して、『これ調べてね』とやれば、今回の百条委と同じような結論が出てきて、嘘八百でもない、事実無根でもない、いろいろパワハラの部分がありました、おねだりの部分がありました。斉藤さんはそれを受けて、『じゃあこの部分はしっかりと直していきます』で終わったんですよ。
橋下徹氏:嘘八百、事実無根と言って、告発文書の作成者を探していった。そこから全てがこういう大混乱になってきたから、やっぱり斎藤さんは全責任を知事として取るべきだと僕は思います。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2025年3月5日放送)