兵庫県・斎藤知事の疑惑を調査する百条委員会がまとめた報告書の素案では、パワハラ疑惑について、「平均的労働者の感じ方だとパワハラとなる可能性がある」として、パワハラは「おおむね事実」と記載されていることが分っている。
■【動画で見る】橋下徹が斬る 維新・兵庫県議の情報漏えい そして斎藤知事のパワハラ疑惑
2月26日放送の関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」に出演した橋下徹氏は、「告発文“嘘八百”じゃなそうだけどどう責任取る?」と、斎藤知事の責任の取り方について見解を示した。
■百条委の“素案”が報じられているのは「誰かがルール違反」したから
橋下氏はまず、百条委の“素案”が報道されていることについて、「ルール違反」があって情報が漏れていると指摘したうえで、「僕はそれがいいことだと思う」と話した。

橋下徹氏:まずこの“素案”。本当は百条委員会は絶対言っちゃいけない話なんです。誰かから漏れた。カンテレは名前を絶対出しません。もし名前が出たら、維新・増山県議と同じ状況になるのだけれども、報道というのはこうやってルール違反をした誰かから情報をもらって報じている。秘密を漏らしたことで報道しているというのがまず前提。僕はそれがいいことだと思うんです。
■「告発者に処分理由あり」と話した斎藤知事の問題点
そして調査報告書の“素案”の内容に触れ、「告発はどうやら嘘八百ではない。斎藤さんきちんと責任を取らないと」と橋下氏は指摘した。

橋下徹氏:この調査報告書を元にすれば、斎藤さんはこれまで告発が『嘘八百』だと言っていたんですけれど、どうやら嘘八百ではなくなってきた。そうしたら斎藤さん、やっぱりきちんと責任を取らないと。もし嘘八百じゃなければ、告発としてきちんと調査をする。
橋下徹氏:ここが問題なのですが、斎藤さんは告発者に処分理由があるから、公用パソコンで私的なファイルを作ったという処分理由があるから処分したと言うんです。けれども今の内部告発の制度は、告発者に多少のルール違反があったとしても、まず告発内容をちゃんと調査をし、中身をちゃんと検討してから、その告発者に処分理由があるんだったら最後に処分をするというのが、今の内部告発の一応原理原則なんです。
■「混乱を止めるには議会解散。そして過半数の味方をつけられるか」
百条委員会の調査報告書が出たとして、処分は斎藤知事自身が決めることになるのでしょうか?

橋下徹氏:政治家の場合はトップだから、最後斎藤さんに処分を出すのは有権者になってきますよね。
橋下徹氏:もうひとつ、兵庫県政の混乱を止めるためには、兵庫県議会がもう一度不信任を出す。そして僕はずっと言ってきたんですけど、斎藤さん、出直し知事選挙はダメです。こういう混乱を止めるには議会解散。解散・選挙後の議員で過半数の味方をつければ混乱終息。過半数の味方をつけられなかったら、斎藤さんが知事を辞める。これが今の日本の法律。

調査報告書の内容を受け止めて、斎藤知事が謝るべき事を謝って、知事を続けるということもありうるのか。
橋下徹氏:議会が本当に腹を据えてやっているのだったら、議会が不信任決議を突き付けきゃいけないじゃないですか。その時、議会がどう動くかです。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2025年2月26日放送)