第97回アカデミー賞の授賞式が2日、ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催されました。
映画の祭典でも「AI」の使用が話題となりました。
ホロコーストを生き延び、アメリカに渡ったハンガリー系ユダヤ人の建築家とその妻の半生を描いた「ブルータリスト」。
主人公のラースロー・トートを演じたエイドリアン・ブロディさんが主演男優賞を受賞しました。
ハンガリー語でやりとりが行われるセリフについて、監督は2人のハンガリー語を「完璧にして、地元の人でも違いが分からないようにしたい」との思いから、AIを使って俳優の発音を補正したと現地メディアに明かしていて、演技におけるAIの使用がハリウッドで最も権威があるアカデミー賞でどのように評価されるのか注目されていました。
エイドリアン・ブロディさんはアメリカ出身の俳優で、2002年公開の「戦場のピアニスト」に続き、2度目のアカデミー賞・主演男優賞の受賞となりました。
写真クレジット:Etienne Laurent / The Academy