アメリカの俳優ジーン・ハックマンさん(95)が自宅で死亡しているのが見つかった件について、地元の捜査当局は会見で、事件性はないと見られるものの、「可能性は排除できない」との見方を示しました。
ジーン・ハックマンさんと、妻でピアニストのベッツィ・アラカワさんは26日、自宅で死亡しているのが見つかり、地元保安事務所は「事件性はない」と発表していました。
27日に会見したニューメキシコ州サンタフェ郡の保安官によりますと、26日にハックマンさんの自宅を訪れたヘルパーが、応答がないのを不審に思い通報。
捜査当局が台所付近で倒れていたハックマンさんと、浴室で倒れていたアラカワさんを発見。アラカワさんの近くには処方された薬の錠剤が散乱していたということです。2人の遺体の検視結果はまだ出ていないものの、外傷はないということです。
また、ペットのジャーマン・シェパードが1匹死んでいるのが見つかり、家の中にいた他の2匹の犬は無事だったということです。
室内は荒らされておらず、何者かが押し入った形跡はなく、ガス漏れの痕跡もないということで、捜査当局は事件の可能性を排除せず、慎重に捜査を進めています。
ハックマンさんは1971年公開の映画「フレンチ・コネクション」でアカデミー賞主演男優賞を受賞したほか、1992年公開の映画「許されざる者」でアカデミー賞助演男優賞を受賞しています。
1978年の映画「スーパーマン」で悪役、レックス・ルーサーを演じ世界的に有名になり、健康上の理由から2004年の映画出演を最後に引退していました。