2025年2月4日に開幕した『椿まつり』は大勢の参拝客でにぎわった。今回は椿神社の参道沿いの“麺”グルメに注目。トッピングが楽しいうどんやとんこつスープにこだわるラーメンなどを取材した。
コシのある麺と豊富なトッピング
最初にご紹介するのは「踊るうどん椿参道」。2020年の4月にオープンした人気店だ。

瀬戸内のイリコや北海道産の昆布などからとった上質なイリコだしは、昔ながらの優しい味わい。天ぷらやトッピングの種類も豊富で、自分好みの一杯を楽しめる。
椿まつり期間中は露店で食べ歩きを楽しむ人が多いため、「ぶっかけうどん」や「かけうどん」といったシンプルなメニューを提供した。

「踊るうどん椿参道」の岡澤翔さんに聞くと、「元祖おろし醤油うどんに牛肉と半熟たまご天のトッピング」がオススメだという。テレビ愛媛・曽我部愛麗アナウンサーはそれをいただくことにした。
調理の様子を見せてもらうと、「半熟たまご天」は黄身のとろ~り感が出るように、火加減に気を付けながら揚げる。牛肉は甘辛い味付けで、やわらかく煮込んでいた。

そしてこだわりのうどんは、讃岐製法がベースだが、つるんとしたのどごしで食べた後に疲れないのが特長だという。
名物の「元祖おろし醤油うどん」に人気の「牛肉」と「半熟たまご天」をトッピングした店おすすめの一杯。やわらかくもコシのあるうどんは幅広い世代に愛される味わいだ。
すりたての大根おろしをたっぷりのせた後、「うす口醤油」「だし醤油」「あわ口醤油」の3種類からお好みのしょうゆをかけて仕上げる。
曽我部アナウンサーは「だし醤油」を選んだ。

テレビ愛媛・曽我部愛麗アナウンサー:
もっちもちです。だしじょうゆの優しくて上品な風味がふわっと口の中に広がったのと、麺が優しくてもっちりとした食感。
岡澤さんは「たまごを割ると半熟で黄身が出てくるので、黄身をといて食べてもらってもおいしいし、お肉と麺と一緒にいっても良い」という。

曽我部アナウンサーが試したところ、たまごと絡み合うことで風味がまろやかになるという。しょうゆとお肉の甘みがマッチしておいしいと絶賛だ。
魚介・とんこつダブルパンチのスープ
続いてご紹介するのは、創業20年目の「魚介とんこつオサカナトンチャン」。お客さんが増える椿まつり期間中は、調理するのに比較的時間がかからないラーメン3種類のメニューで対応し回転率アップを図る。
イチオシはお店の看板メニュー「魚介とんこつラーメン」だ。

はじめに冷蔵庫から取り出したのはとんこつスープ。8時間煮込んだ後に冷やすのがオサカナトンチャン流。冷やすことでダシが染み出た1番良いスープの状態をキープしているのだ。
魚介の油はカツオやイワシの煮干しなど様々な種類を混ぜ合わせることで、味が複雑になり、よりおいしいスープになるそうだ。さらに牛スジも一緒に煮込むことで、まろやかで上品な味わいに仕上げている。

そして低温調理の鶏チャーシュー。鶏は低温でないとやわらかくならないそう。鶏と同じく豚のチャーシューも手づくりだ。スープで一度炊いた豚バラを、提供する前に再びしょうゆダレで煮込んでいて、味がしっかりしみこんでいる。
店主の丹下渉さんは「全部自家製。麺もスープもタレも全部。これが良いと思う素材を使って試行錯誤しながら改善し続けている」と語った。

「魚介」と「とんこつ」、パンチがある2つの素材を店主の経験とこだわりで見事に調和させた一杯。
テレビ愛媛・曽我部愛麗アナウンサー:
スープは魚介の風味がふわっと一気に広がります。こってりとした味わいですが、ほんのりととんこつの良さもバランスよく。麺はもっちりして、太さがちょうどいい。おいしいです。鶏チャーシューはとろとろです。スープがからみあってとろとろの鶏のチャーシューとよくあいます。豚も肉厚です。ジューシーさがあり、肉厚ですが食べやすい。

「今、情報が結構ある。それが分かると試したくて仕方ない。試して駄目ならまた戻して、その繰り返し」と探究心にあふれる丹下さんだった。
椿まつりは2月6日まで行われ、こだわりの麺グルメを楽しむ人でもにぎわった。
(テレビ愛媛)