2024年10月の衆議院選挙で1票の格差が最大で2倍を超えたのは憲法に違反するとして、弁護士グループが選挙の無効を求めた裁判で広島高裁岡山支部は「合憲」と判断し、選挙の無効を求める訴えを退けました。

この裁判は、24年10月の衆院選で、選挙区によって、いわゆる1票の格差が全国で最大2.06倍、岡山県では最大1.83倍になっているのは憲法違反だとして選挙の無効を求めたものです。

広島高裁岡山支部で開かれた2月6日の判決で、井上一成裁判長は「格差は著しく大きいとは言えず、2025年の国勢調査の結果を踏まえて格差は是正されるようになっている」として「合憲」と判断し、訴えを退けました。

24年の衆院選では、過去最大規模の区割りの見直しが行われましたが、格差は2倍を超え、裁判所がどう判断するか注目されていました。

(升永英俊弁護士)
「われわれの敗訴の判決。非常に残念」
(久保利英利弁護士)
「政治がでたらめで、政治を担当すべき人を国民がきちんと選べていない。国会議員主権になっていて国民主権でない。このことをずっと訴えてきた」

24年の衆院選の1票の格差を巡っては、同じような訴えが全国で起こされていて、判決が言い渡されたのは6日が初めてです。

岡山放送
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