8月25日は、海外の目の不自由な子供たちを支援する岡山市の認定NPO法人「ヒカリカナタ基金」が設立された日です。日本記念日協会から「ヒカリをカナタに届ける日」として認定されていて、24日に岡山市で記念の式典が行われました。
アジアの目の不自由な子供たちに、3万円から5万円の手術費用を支援する「ヒカリカナタ基金」です。「ヒカリカナタ基金」を立ち上げたのは、元岡山盲学校の教頭で自身も全盲の竹内昌彦さん80歳。8年前の8月25日NPO法人に登録されました。
(ヒカリカナタ基金 竹内昌彦理事長)
「目が治ったってね、素晴らしいこと、一でも目が見えるようになったって素晴らしいこと、子供たちが笑顔になってくれたかな、私たちはうれしい、皆さんとその喜びを分かち合いたい」
竹内さんはこれまで、人権に関する講演会の謝礼金を貯め、モンゴルやキルギスで盲学校を建設する支援を続けてきました。その活動の中で、手術ができれば視力が回復する子供がいる現状を知りました。
(ヒカリカナタ基金 竹内昌彦理事長)
「今まで目が治らないということで70年生きてきた、目が手術で見えるようになる、見えるようになるという言葉は驚き」
寄付金を集めて子供たちの目と将来に「ヒカリ」を届けてきた竹内さん。
(ヒカリカナタ基金 谷口真吾副理事長)
「1000人達成」
2025年1月には、支援した子供が当初の目標の1000人を達成しました。この春はネパールで活動を行っていて、24日はその様子が報告されました。支援した子供は現在、7カ国で1215人まで増えたということです。
(男の子)
「(今は良く見える?)イエス!」
「ヒカリカナタ基金」では、目が見えるようになった子供たちに描いてもらった絵を日本の企業や医療機関にレンタルすることで寄付金を集めています。その寄付金を使ってさらなる支援につなげようというものです。最初に協力した玉野市の眼科の院長は、24日の講演会でこのように話しました。
(大野眼科 大野敦史院長)
「見えない人が見えるようになると色彩を強く感じるのだろう、色彩の美しさに感動して書いた絵だと思うその絵を見て私もとても感動してうれしかった」
活動の輪は広がり、現在、県の内外の医療機関など4カ所に8枚の絵がレンタルされています。
(女の子)
「医者になる」
(男の子)
「エンジニア」
岡山から届ける「ヒカリ」は世界の子供たちの遥か未来を照らしています。