たとえば、エレガントなインスタグラマーでしたら、飲み物を紙コップやペットボトルで飲むよりも、すてきなグラスで飲んだほうが感じがよく見えます。

動きも「情報」になる

(5)動きはすべて「情報」になる。もじもじ動かない
オンラインでは、画面が小さく、ちょっとの動きも相手に「情報」として伝わります。

必要のない動きやジェスチャーが、相手には気になる「ノイズ」として感じられます。ムダな動きは避け、必要なメッセージをしっかり相手に届けるため、落ち着いた態度を心がけましょう。

カジュアルな打ち合わせであれば多少の動きは問題ないかもしれませんが、フォーマルな打ち合わせでは、ムダな情報を相手に送らないように意識しましょう。

話しはじめは手を挙げると聞いてもらいやすい(画像:イメージ)
話しはじめは手を挙げると聞いてもらいやすい(画像:イメージ)

(6)話しはじめと、話し終わりをきちんと示す
オンラインでは、対面のようなあうんの呼吸は通じにくいものです。

話しはじめには手を挙げて、みんなの視線を集めた後に話すときちんと聞いてもらえます。

話し終わりには「以上です」と伝えて、自分の話が終わったことをきちんと参加者に示しましょう。

これによって、会議の進行役は安心して次の議題に移ることができますし、相手も必要に応じてそのタイミングで発言できるようになります。明確にはじめと終わりを示すことで、会話の流れがスムーズになり、オンライン特有のコミュニケーションギャップを防げます。

(7)カンペは「画面に」貼ればいい
会議によっては、カンニングペーパーや原稿、メモなどが手元に必要な場合もあります。しかし、それらをデスクに置くと、確認するたびに目線や首を下げる必要がありますね。

オンラインでは、カメラのレンズに目線を合わせることが最も重要です。もし可能であれば、読むためのメモなどはパソコンのディスプレイの端に直接貼ってしまいましょう。これで、目線を大きく外さずにメモなどを確認でき、自然な印象を与えられます。

『あなたの話が「伝わらない」のは声のせい』(飛鳥新社)

墨屋那津子
アナウンサー(元NHK)/キャリアカウンセラー
30年以上にわたる幅広い経験を通じて培った「声のキャリア」と「声の原則」を基盤に、声の出し方を変えることで誰でも瞬時に「伝わる話し方」を実現する「スミヤメソッド」を確立。「自分本来の声」を最大限に引き出し、声の力で多くの人の課題解決に貢献。人生を好転させるサポートをしている。

墨屋那津子
墨屋那津子

アナウンサー(元NHK)/キャリアカウンセラー
石川県生まれ。NHK『おはよう日本』『ニュースウオッチ9』ニュースリーダー、NHK Eテレ『100 分de名著』語り手などで活躍。30年以上にわたる幅広い経験を通じて培った「声のキャリア」と「声の原則」を基盤に、声の出し方を変えることで誰でも瞬時に「伝わる話し方」を実現する「スミヤメソッド」を確立。「自分本来の声」を最大限に引き出し、声の力で多くの人の課題解決に貢献。人生を好転させるサポートをしている。即効性が特徴で、「同じ話をしても印象が変わる」「滑舌が劇的に改善」「話し方に説得力がついた」と評判を呼び、口コミだけで2,000人以上が受講。また、カナダ・トロント大学と専修大学で実践的講義を行う。企業のコミュニケーション顧問やセミナー講師も務める。国内外のCEO、要人、アナウンサー、ナレーター、会社員、学生など幅広い受講者の声を変えてきた実績がある。伝統工芸「真田紐」の織元の家に生まれ、2男1女の母でもある。