ここでは、その一貫性を持った「伝わる声」をつくるための基本を見ていきます。
自分らしく話してみよう
重要なのは、無理につくり上げた声ではなく、あなたの自然な地声をベースにすることです。
とにかく「自分らしく話してみる」こと。

人はリラックスした自然体の人を好みます。「うまく話さなくては」と、力むのはもう終わりにしましょう。
自信満々で「立て板に水」で話す人よりも、たとえ自信がなくても自然な声で話す人のほうが、より誠実な印象をあたえます。
自信がないままでも大丈夫。いきなり「好印象」を狙うよりも、印象を悪くしない話し方を目指しましょう。
そうすれば気持ちがラクになり、呼吸が深くなって、「伝わる声」も出やすくなります。
その声で「伝わる話し型」に言葉をあてはめれば、自然なうえに印象もよくなりますよ。
声のガソリンを十分に入れよう
質問です。
声を生み出すエネルギー源はなんだと思いますか?
ボイトレで同じ質問を生徒さんにすると、さまざまな答えが出てきました。
「感情」「言葉の強さ」「やる気」「気合い」…。
どれもそれっぽいですが、本書の正解は「呼吸」です。
「なんだ、そんなことか」と思われたでしょうか?