今シーズン最強・最長の大寒波が襲来している日本列島。
5日朝、「めざまし8」が取材したのは、富山・高岡市。

取材スタッフ(5日午前5時ごろ):
高岡駅周辺、歩道の真ん中は除雪されているんですが、横は40~50cmほど積もっている状態です。
駅前のパーキングもかなり高く雪が積もっています。車の上にもかなりの高さ、50cmほどは積もっていますね。

5日午前6時の積雪は39cmと、一晩で25cm近くも雪が積もりました。
4日夜から5日朝にかけて断続的に降り続いた北陸地方の雪。
石川・金沢市では…。

田中良幸情報キャスター(5日午前5時ごろ):
金沢駅前ですが、風が強まってきました。周囲の街路樹も揺れるような風です。
道路標識も雪がこびりついて、見えなくなっています。
スーツケースを持っている人も、雪の中スーツケースごと引っ張ってる、車輪が動いている感じはしないですね。

記録的な大雪の影響は列島各地に及びました。
石川県 飲食店店員「雪かきが仕事」
石川県は、4日未明からの大雪により、生活に様々な影響がでていました。
24時間の降雪量が64cmを観測した白山市。地元の人たちは、あたりが暗くなっても雪かきに追われていました。

地元住民:
1時間は(雪かき)やっていますね。
車入れなきゃいけないんで、入らなかったら全部どかして。
5日、6日とまだ降りそうなんですけど、あまり降らないこと祈るだけです。
そして、飲食店では…。
田中良幸情報キャスター:
もうすぐ午後7時ですけど、雪の影響なのか、外からお客さんの姿は確認できませんね。
「営業中」とはなっています。

飲食店店員:
きょうはもう散々。雪かきが仕事みたいなもの。
――本来午後7時という時間は?
結構人も入ってくるんですけど。
――この時期に白山でこれくらい積もるのは?
結構何年かぶり。
毎年降るんですけど、徐々に降って。パッて短期間で降るのは珍しい。
被災地では解体作業に影響
輪島市では、今も倒壊したままの家が雪で白く覆われていました。

雪の中、市内の各所で進められていた解体作業。この雪により影響が出ているといいます。

解体作業業者:
多少なりの(作業の)遅れが出ますね。
搬出先の雪の影響で、がれきとかコンクリートの搬出に時間がかかってしまう。
(搬出先が)山の方にあって、雪の影響でダンプが登れない、立ち往生しちゃう形が多いです。
帯広市 国内観測史上1位の降雪
そして、今シーズン最強・最長の大寒波の影響を強く受けたのが北海道です。
帯広市では、12時間で降った雪の量が120cmと国内観測史上1位となるなど、災害級の大雪となりました。

帯広市民:
観測史上初って言ってましたよね。
会社まで行くのか、リモートにするのか悩みますね…。

市内では車の立ち往生が相次ぎ、あちこちで救助活動が。
救急車もスタックし、身動きがとれなくなっていました。

また、高く積もった雪でこんな影響も…。
積もった雪が邪魔をして、店のドアが開きません。

ペットホテルいきものがかり 池田大祐常務:
鍵を開けて、開けようと思ったらグッと奥に押しても開かないような状況で。隙間から見える雪が高さで言うと人間の胸ぐらいですね。

普段の店舗の風景と比べると、1階の窓がほとんど隠れる高さまで雪が積もっていることが分かります。
ペットホテルいきものがかり 池田大祐常務:
こんな極端に短時間で120cmとか130cmの雪が降ったというのは僕の人生では経験がないですね。
除雪がどこまで追いつくのかなっていうところですね。明日もこの状態だとお店とかされている方々は結構大変だと思うので…。
今シーズン最強・最長の大寒波が居座り、5日も広い範囲で災害級の大雪に警戒が必要な日本列島。影響の長期化が懸念される今後の見通しは?
今後の雪は?
天達武史気象予報士:
列島全体が真冬の空気に覆われて太平洋側まで大雪になっています。大きな原因が、台風並みに発達した低気圧です。等圧線の間隔がどんどん狭くなり、風が非常に強く吹いています。これが反時計回りに回転するので、北海道の辺りで急発達すると、シベリアの方から寒気を引きずり下ろすんです。

-42℃という数年に一度の強い寒気が北陸辺りに入ってきています。これだけ強い寒気が入ると、雲が上空高いところまで発達してしまうんです。普通-30℃くらいで雪なので、それよりも10℃も低い寒気が入っていると。

4日(火)午後6時~7日(金)午後6時の予想72時間降雪量を見ると、特に山形県から福井県辺りまでは100cm以上と、災害級の大雪が予想され、生活に影響が出る恐れがあります。

各地の週間予報を見ていきます。

名古屋から西の地方は連日雪です。雪マークが付いている広島、松山、福岡辺りは、ピークが5日から6日の朝にかけて。6日午後から7日の午前中にいったんおさまりそうですが、7日午後からまた寒波がきて、場所によっては週末雪が強まりそうです。
来週になると少し気温が上がってきて、ようやく10℃と2桁の気温となり、このくらいから春を感じられるようになりそうです。

東日本・北日本は、札幌、新潟、金沢辺り、連日雪なんですが、こちらも6日午後から7日午前に弱まるタイミングがありそうです。そして土日に強まり、こちらは来週も雪が続きそうです。
(「めざまし8」2月5日放送より)