今シーズン最強・最長の大寒波の影響で、北陸の日本海側を中心に、災害級の大雪になっている。5日は北陸を中心に短い時間で積雪が急増する恐れがあり、交通障害に警戒が必要だ。

トラックの立ち往生があった、富山と石川の県境に位置する国道304号では、5日午前11時半現在、通行止めは解除されているが、道路は雪が押し固められ、今も路面は滑りやすく危険な状態となっている。また、風が吹くと視界が真っ白になるという状況も何度もあった。

国道304号では5日午前0時ごろ、降り積もった雪でトラックが相次いでスタックし、後続の車両合わせて約40台が立ち往生し、一時、通行止めとなっていた。

富山では午前10時現在、各地で平年の2倍から3倍の積雪を記録していた。
運転手に話を聞くと「うわーって感じだね。だいぶ荷物待たせているから。もう早く動いてほしいよね」と話した。

県は道路の除雪とスタックした車両をけん引し、通行止めは5日午前6時ごろ解除されている。北陸地方では、引き続き災害級の大雪に警戒が必要だ。

今シーズン最強寒波の影響で、日本海側で雪の降り方が強まっている。
新潟・上越市で99cm、富山・砺波市で57cmと、2月の観測史上1位の降雪量となっている。
街の人からは、「大雪は大雪っていう情報はありましたので覚悟してましたけれども、やっぱりそのときになると大変ですよね」「ちょっといきなり降りすぎですね、量がね。しんどいですね」と言った声が聞かれた。

一方、空の便では福岡空港などを発着する便に影響が出ていて、全日空であわせて27便、日本航空で13便が欠航している。

また、物流にも影響が出ている。ヤマト運輸は、北海道や石川県の一部地域などへの荷物の預かりを停止しているほか、それら地域を中心に荷物の配達に見合わせや遅れが出ている。

佐川急便は、北海道や熊本県、宮崎県などの全域と富山県・石川県・福井県・愛媛県などの一部地域で、荷物の預かりや配達に遅れが生じています。

非常に強い寒気は週末まで停滞が予想され、猛吹雪や積雪の急増による影響から、立ち往生など交通障害が発生する可能性がある。最新の情報に注意が必要だ。
(「Live News days」2月5日放送より)