それが次の2つだ。

・SNSの投稿
投稿した写真や動画に情報が写り込んでしまい、背景の景色、道の様子などから活動範囲や居場所が知られる。投稿した文章から、推測されることも。

・情報の預け先の不手際
通販サイトなどの各種サービスを利用すると、ID・パスワードをはじめ、個人情報を登録する。その“預け先”から流出することもある。

こうしたパターンを覚えておき、個人情報が流出しそうな状況に遭遇したら「危ないかもしれない」などと考えるだけでも、自己防衛につながるはずだ。

流出を防ぐため、個人ができること

辻さんは「1度ネット上に流出した情報は基本的に消すことはできません。拡散を止める手段も今のところありません。身もフタもないかもしれないがどうにもできません」とも話す。

そうなると、情報を流出しないことがより重要となるが、具体的にはどうすればいいのか。

OSは最新バージョンに(イメージ)
OSは最新バージョンに(イメージ)

まずは、端末に「ウイルス対策ソフトを活用する」こと、「OSを最新バージョンに更新する」ことが有効だという。ウイルス対策ソフトはマルウェアの検出・削除ができるほか、個人情報がウェブに流出しているかどうか、チェックできるものもある。

OSのバージョンが古いとマルウェアに付け込まれやすい。最新版ではセキュリティー関連の脆弱性が対策されることが多いので、更新があったら早めに行うのがお勧めだ。

ブックマークやアプリの活用がお勧め(画像はイメージ)
ブックマークやアプリの活用がお勧め(画像はイメージ)

また、ソフトウェアは「公式サイトからインストールする」こと、サービスは「公式アプリから利用する」ことがポイントともする。ウェブ検索は上部に表示されるサイトが“広告枠”となっていることがあり、公式サイトに似せた偽サイトにアクセスする可能性もあるそうだ。

そのため、自分にとって大切なサイト、普段から使うサイトは公式を「ブックマーク」(お気に入り登録)しておくと安心。メールはフィッシングの恐れもあるので、URLリンクから飛ぶことはできるだけ控えよう。