2015年には観光特化型の「アザラシシーパラダイス」も新設されました。紋別ではオホーツクの流氷や親潮がもたらすホタテやカニの海産物に恵まれ、アザラシは豊かな海を象徴する存在として知られています。
この地にアザラシの保護施設ができたのは自然の流れなのかもしれません。
赤ちゃんの頃は白くてふわふわ
さらに、「オホーツクとっかりセンター」の飼育展示主任・渡辺美玖さんに、アザラシの魅力や身近にいるからこそ知っている“レア姿”も教えてもらった。
現在、このセンターには、ゴマフアザラシ24頭(オス10頭、メス14頭)とワモンアザラシ3頭(オス2頭、メス1頭)の27頭がいる。
なかでも24頭いるゴマフアザラシは、アザラシの中では中型で、ベーリング海やオホーツク海を中心に生息しているという。

「冬から春にかけて北海道沖の海に現れ、流氷の上で出産します。赤ちゃんの頃の真っ白でふわふわな姿がよく知られており、日本の動物園や水族館で多く飼育展示されています」
このセンターでは主にホッケを与えているようだが、「時期によってはイワシ、オオナゴ、チカも与えています。一日で夏場は2.5~3キロほど、冬場は4~5キロほどの魚を与えています」とのこと。
オスとメスの見分けは「お腹」
オホーツク紋別空港から送迎バスで行くことができる「オホーツクとっかりセンター」。
季節を問わず楽しめる場所だが、特に冬は流氷砕氷船ガリンコ号に乗って流氷を見るなかで、野生のアザラシに遭遇することも。