スペインで起きた列車事故を受け、日本の新幹線の「安全神話」が注目されています。
スペイン国営放送「RTVE」は、日本の新幹線が、開業から62年間、脱線事故や乗客の死亡事故を一度も起こしていないことに注目する記事を掲載しています。
RTVEは、その理由として、新幹線だけが走る専用の線路を使っていることや、列車同士の距離や速度を自動で管理するATC=自動運行制御システムが整備されていることを挙げています。
さらに、地震をいち早く察知し、自動でブレーキをかける早期地震警報システムも安全を支えていると分析しています。
また、日本では新しい路線づくりよりも、線路や車両の点検を重視し、故障が起きる前に修理や部品交換を行う取り組みを行うことで、安全を最優先する文化が徹底していると指摘しています。
スペインは中国に次いで世界2位の規模の鉄道網を誇り、国政として高速鉄道網の拡大を推進してきましたが、記事は日本とスペインの鉄道に対する哲学の違いが、今回のような事故の原因の一つではないかと分析しています。
また、日本の新幹線の年間維持費が11億3000万ユーロ(約1921億円)に上るのに対し、スペインの鉄道管理に投じられる予算は年間4億3200万ユーロ(約734億円)にとどまるとしていて、日本の「故障が起きる前に手を打つ」文化こそが新幹線の安全神話を支えていると指摘しています。
