任期満了に伴う福岡市長選挙が11月1日に告示され、過去最多の13人が立候補を届け出た。立候補者の数は過去最多となり、不出馬を表明した4期目の現職、高島宗一郎市長(52)は後継指名をしておらず、混戦となっている。
各候補者の第一声
候補者はさっそく街頭に出て支持を訴えた。各候補者の第一声の主な内容は以下の通り(届け出順)。
▼荒牧明楽氏(41) 諸派・新(こころ党)
「本来の政治家の役割というものは、今まだ十分に人々が気づけていない、そんな問題もしっかりと本質的に可視化し、そして未来の方向性を示し、人々の合意と行動を通じて、未来を、現実をしっかり変化させていく、そのリーダーシップを取るのが本来の政治家の役割ではないでしょうか。今、このAI時代、私たち人間の今まで誇ってきた知識力や知的能力、身体能力でさえも人間よりもはるかに超えるそのAIが誕生しようとしているんです。人類の尊厳の危機、私たち全世界中の全人類存亡の危機と言われているこの時代なんです。その時代に対して明確な方向性を示せる者でなければリーダーになってはいけません」
▼森健太郎氏(48) 保守・新
「腐敗ゼロ、交通課題ゼロ、移民拡大ゼロ、そして中国産ゼロ、行政DXをしっかりやっていく、これを皆さんにお約束する。お約束するために公約の6つ目、市長の報酬を半減にします。そして成果主義を初めて導入します。私は常々思っていました。議員たちは、例えば国会議員もそうです、選挙前はいいこと言う。でも選挙終わったらやらないじゃないですか。移民をゼロベースで見直すと言った。そして税金を減税すると言った。でも選挙が終わった途端に、それがどこ行く風か。こういうことが私は絶対に許せないんです。私は言ったことは徹底的にやります。命がけでやります。そのためにも成果主義を導入します」
▼西脇寛樹氏(35) 無・新
「名前の連呼ではなく政策で議論する選挙にしたいんです。そして私はこのやり方で当選したい。大きな組織も後ろ盾もない普通の会社員でも市長になれる。それを私自身が証明したいんです。そして、その姿を見てくれた多くの人に立候補してもらい、政策を議論し、市民が比較して選ぶ。それこそが本来あるべき民主主義の姿だと私は考えています。私が市長になって取り組みたいのは、家賃の高騰、防災、地域の交通課題など市民の暮らしに直結するものはもちろんのこと、福岡の食を守り、文化芸術スポーツの街にすることです」
▼渡辺久也氏(58) 無・新
「今回、立候補するにあたって、一番の強みだと思ってるのは、やはり行政、通産省、経済産業省で10年働いてきたというキャリアは、これは非常に私の強みだと思っています。実際、政策を作り、実行する、ということをやってまいりましたので、その経験を今回、福岡市長になったら、いかんなく発揮したい。一番、私が役所にいて疑問に感じてたのは、本当に国民の皆さんがどう考えてるのかという意見を取り入れるチャンスがないんですね。それは、国会はその1つの方法かもしれませんけども、それは間接的な方法で、直接、皆さんから意見を伺う機会がない。そこを私は、なんとか変えたいというのがあって、今回、一番に掲げているのが、オープンな議論と納得のプロセス」
▼片山純子氏(70) 無・新(共産党支持)
「私たちが掲げている政治は何なのか。高島市政からの転換です。高島市政4期16年の間にいろんな問題を引き起こしてます。でも、なかなかそれが明らかになっていないなかで、私たちははっきりと転換を打ち出してます。大企業中心、都心中心、それでは駄目なんです。自治体というのは本来、住民の皆さんの命と暮らしを底上げするそういう政治でなければ駄目なんです。ところが4期16年の間、1人当たりの市民所得は全然伸びていないばかりか全国は1.2倍。福岡市、見劣りするんです。何が『日本一元気な街』かと私は思っています。皆さんの生活を良くします」

▼新村優氏(46) 無・新
「私は福岡市、スマイルシティを目指します。誰もが笑顔になれるって、そして大事なのはみんなが笑い合える、そんな街なんです。これまで3期11年半、どれだけ現場を回ってどれだけの皆さんから相談を受けしてどれだけの社会課題の解決に当たってきたのか。行政の光があとほんの少しでも届きさえすれば、小さな一歩を踏み出せるのにって、そんな人、そんな家庭、たくさん見てきました。ここに対して私たちは何を打っていくべきなのか。まさにこれから求められるのは、そういった人への優しさ」
▼阿部秀樹氏(31) 無・新
「福岡市、高島市政16年のなかで、本当に元気な街と言われてまいりました。ただ、これから2040年に向けて人口はピークに達し、そして高齢者人口の増加や少子化の更なる悪化により人口構造の問題にも直面していく、そのような時代がもう目の前に来ているんです。今の福岡市民の皆さまが本当の意味で暮らしの豊かさ、ウェルビーイングを自覚しているか、そこに立ち返って、一人一人の皆様の生活の安心や豊かさを感じてもらえるようなそのような市政を作っていかなければなりません」
▼稲富修二氏(56) 無・新
「副首都・福岡を実現する、そしてそれを推し進めることであります。副首都・福岡、これはまだまだこれからのことでございますが、一極、東京一極集中が進んできました。ヒト・モノ・カネが全部東京に集まってます。その、もし万が一、首都直下型地震、南海トラフ沖地震、そういった何が起こるか分からない。国は今、何を考えてるか。その首都機能一極集中を分散させなければ、国の中枢機能が失われるリスクがあるということで、行政機能の一部、そして経済機能の一部を地方に分散させようとしています。それをぜひこの福岡で、その行政機能、そして経済の機能の一部をこの福岡でぜひとも実現をしたい」
▼吉富景子氏(37) 無・新(参政党推薦)
「日本人と外国人の間で分断を引き起こしてしまうのでは、そう私、吉富景子は懸念しております。私、吉富景子は、愛する福岡市を分断の街にはしたくありません。福岡市民の暮らしや安全を守っていくためにも、来て頂いた外国の方々には、日本の生活ルールをしっかり守って頂き、郷に入っては郷に従え、これをしっかり徹底してまいりたいと思います。その上で現場の実態をしっかり調査し、そのデータをもって国には受け入れの総量規制、これをしっかり訴えてまいりたいと思います」

▼佐々木彩乃氏(29) 無・新
「この福岡を支える全ての皆さんが、街の成長とともに、自分も豊かになったと感じられる、そういった街づくりをしなければいけないのが、今のこの福岡の状況だと思っております。足もとの物価対策、しっかりとやってまいります。当選した暁には、下水道、そういった公共料金の減免に加え、皆さんの生活に合った物価高支援、必ず実現させます。また、中長期的にこの福岡、力強い経済が必要です。福岡が倒れては、九州全体が倒れてしまう。だからこそ高島市政が築いたこの成長の土台をしっかりと生かして、この福岡を日本の柱にしなければいけない。その思いでこの福岡の経済、99.7%を支える中小企業の皆さんの今の苦しみ、そして未来に向けた成長を支援してまいります」
▼調崇史氏(48) 無・新
「交通渋滞、或いは電車やバスのなかがギュッと混雑をしているという状況が続いているのは、167万という多くの人口が集まっている福岡なんですけども、やはりそれを支える骨であったりその血液を流す血管が十分に育っていないというのが現状じゃないかと思います。ここは行政が投資をしなければいけない。私は福岡市の土台を強くするために骨を強くする、そして血管を太くするために行政の投資をしっかりとさせて頂くということを声を大にして申し上げております。少しでもゆとりのある、この公共交通機関の中のギュッという混雑も心がすり減ります。今日一日頑張ろうという気持ちをすり減らしてしまいます。そして道路の渋滞は、この積もり積もればですね、とんでもない経済的な損失だと私は思っています。解消していきたい」
▼神野元基氏(41) 無・新
「この街の発展のなかで、たくさん人が集まったならば、次はちゃんとみんながこの街に住み続けられるようにならなければいけない。これだけたくさんの企業が集まってきたならば、これが一人一人の給料にしっかりなっていかなければいけない。これだけたくさんの人が溢れ、交通が発展してきたならば、誰でも街にアクセスできるよう、安心した街になっていかなきゃいけない。みんなのものにこの街がなっていかなければいけないんです。今回、私が第一声をこの能古島からさせて頂いているのは、この能古島こそ次の福岡の発展の一番の中心になっていくべきだと感じたからです」
▼井上潔氏(56) 諸派・新(減税日本)
「市民税5%減税、これは1世帯あたり9000円です。この前、広沢市長とお二人きりになったときに『井上さん、これ河村さんがやった5%減税、何が凄いかっていうと14年間で1500億円減税したら3100億円税収が伸びたんだよ』と。これは何も手元に持つだけではないと、いわゆる経済対策、税収を増やすためにこの減税はやってますと言われました。これ、皆さん、私、5%、皆さんに返す、更にはこれ税収伸ばして、例えば小中学校の方、スポーツ文化、これ九州大会、全国大会行くようなときに補助金出すとか、例えばどうでしょう、皆さんの命の元である両親の方、そういう方が買い物、バスなかなか大変です、買い物に行くのにも、公民館行くのにも大変です。そういうところ、きめ細かいきめ細かい、そういう交通体系、皆さんの大切な人のためにこの伸びた税収を使う、これ1点」

福岡市長選は11月15日に投開票される。前回、4年前の投票率は34.31%にとどまり、市はバスを活用した移動式の期日前投票所も設けることにしている。
(テレビ西日本)

