高校生バレーボーラーの夢舞台・春高バレー全国大会が2025年1月5日に東京体育館で開幕する。沖縄県代表としてオレンジコートに挑むのは、男子は西原高校(3年連続28回目)。
前回大会のリベンジに燃える選手たちの意気込みを紹介する。
伝統のコンビバレーがより早く!より高く!
春高バレー全国大会への出場回数が、沖縄県内最多28回を誇る男子・西原高校。
コンビバレーが伝統のチームだが、今年はさらに速さと高さが備わった。

その中心は、身長183センチの大型セッター・親泊(おやどまり)悠真選手(3年)。

伊良部島出身の親泊選手は長身を活かし、ネットよりも高い位置でトスアップができるのでスパイカーにより高く、より早くスパイクを打たせることができる。

親泊悠真 選手:
スパイカーにちゃんとしたトスを打たすことを意識しています。練習でやってきたことを全て出し切って、日頃から支えてもらっている家族や宮古島の方々に感謝の気持ちを伝えたいです
「あと1点」の悔しさで成長したエース
チームの絶対的エースでキャプテンを務めるのは、大松悠樹選手(3年)。

昨年度の春高では2年生ながらチーム最多得点をマークするなど大車輪の活躍を見せたが、大松選手にとっては悔しさが残る大会となった。

目標のベスト8をかけた3回戦、西原は静岡県代表を相手にフルセットにもつれ込む展開に。中盤まで西原は5点を追う苦しい状況だったが、大松選手の3連続ポイントなどで勢いに乗り逆転に成功。
ついにマッチポイントを握りますが…。
大松のサーブは痛恨のミス。

西原はベスト8に大手をかけたが、「最後の1点」を獲りきる事ができずに逆転負けを喫した。
大松悠樹 選手:
1点の悔しさは感じましたし、1点をしっかり獲りきるという練習に取り組んできました

今回の春高に向けて、ある攻撃パターンを磨いてきた。
それが、バックアタック!

前衛の3人だけでなく後衛の選手も攻撃に参加することで、相手ブロックを翻弄(ほんろう)する。
大松悠樹 選手:
工夫しながら、チーム全員で1点を獲るという気持ちで頑張りたいと思っています
「1点の重み」を知り、成長したエースが再びオレンジコートで躍動する。
大松悠樹 選手:
チーム力で全国ベスト8以上を目標にしているのでそれを達成するということと、自分たちのプレーや試合を観て、沖縄の人々が感動するようなプレーをしたいと思っています
目標のベスト8入りへのカギは「成長著しい2年生」
特に注目は、ミドルブロッカーの與座有恭選手(2年)です。

沖縄県大会決勝戦でも、西原が悪い流れの時にBクイックや一人時間差を決め、チームを救った。
全国大会でも多彩なプレーが持ち味の與座選手が、チームの起爆剤となる。

與座有恭 選手(2年):
1試合7点とか全国の舞台で決められたらいいかなと思います。今までやってきたことを全部出し切って、最高のプレーで3年生をサポートしたいです
後輩たちの姿に3年生エースの大松選手も刺激を受けている。
大松悠樹 選手:
自分も後輩にはまだまだ負けられないし、それ以上のプレーをみせて後輩たちに成長してほしいなと思います
西原は2回戦からの登場
組み合わせ抽選の結果、西原高校は1回戦はシードで、大会2日目の1月6日に香川県代表と兵庫県代表の勝者と対戦する。
前回の悔しさを糧に成長してきた選手たちの活躍から目が離せない!!
チバリヨー(がんばれ)西原高校男子バレーボール部!
記:大城良太(沖縄テレビアナウンサー)