長方形にカットされ、並べられていく緑色の個体。
その正体は…

原田憂子さん:
これ石けんなんです。キャベツの葉っぱで作った石けんになります。

なんと、野菜から作った石けん。
この“野菜石けん”を作っているのは、農家の原田憂子さんです。

原田さんによると、規格外の売り物にならない野菜や、そもそも収穫をしないキャベツの外側の葉などはそのまま廃棄になってしまうと言います。

原田憂子さん:
基本的にはまだまだ食べられるものなので、家でも消費しますし、親戚だったり、ご近所に配ったり。
自宅や近隣住民などで廃棄野菜の消費をしていますが、それだけでは追いつかないほどだそうです。

原田憂子さん:
まだ食べられるのに、廃棄され勿体ないなというものを毎年見てきた中で、それを使って何か作れないかなという思いから石けん作りをしています。
“どうしても消費しきれない廃棄食材を有効活用したい”。

その思いから、今では野菜以外にも「ひじき」や「キクラゲ」といった地元で出た廃棄食材も石けんにしていると言います。
そんな原田さんが石けん作りを始めたのは、5年前。
趣味で手作り石けん教室に通っていたそうですが、そこで学んだ技術を応用し、1年間試行錯誤を重ねて“野菜石けん”を完成させたのです。

原田憂子さん:
うちの畑だけでもたくさんありますけど、他にもいろんないい素材で捨ててしまうものがいっぱいあるので、身の回りの勿体ないなと思う物を有効利用していきたいと思う。
もったいないと思う物を有効活用し、食品ロスを少しでも減らすべく奮闘する原田さんの活動はあすも続きます。
(「イット!」12月5日放送より)