重い鉄骨を軽々と持ち上げるロボット。

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ロボット:
力持ちの「Kaleido」カレイドは、重たいがれきを片付けることができます。

これは、災害現場での人命救助などに期待される最新鋭の人型ロボットです。

村上潤一さん:
倒れている人を抱えて運ぶとか、がれきを持ち上げて「大丈夫ですか」って助けるとか。

この研究をしているのはロボット開発のスペシャリスト村上潤一さん。

災害大国・日本で“命を守るロボットを作りたい”と日々、研究を進めているのです。

村上潤一さん:
命の危険があるような場所には人型ロボットが行き、人の命に代わるものと考えます。

人型ロボットの最大のメリットは、ガス漏れや天井の崩落など、2次災害のリスクがある現場でも、すぐに救助活動を始められることです。

村上潤一さん:
土を掘る場合、スコップよりパワーショベルの方が圧倒的に早いです。ただ、パワーショベルはその後、水汲んできたり、テント立てたりっていうのはできないです。いろんなことができるというところが、やはり人型の究極的な目的になっています。

これまで、20年以上、様々なロボットを開発してきた村上さん。

ひとつの作業に特化したロボットではなく、人型にすることで“何でもできるロボット”を目指しています。

村上潤一さん:
将来はスーパーのレジで働くロボットだったり学校で授業をやっているロボットとかもあると思います。そういったものが、ある時、急に災害が起きた時にみんなバーッと集まってなんらかの救助作業をする。それができるのは、人型ロボットだと思っています。

“何でもできる人型ロボット”で多くの人の命を救うため、村上さんの研究はあすも続きます。
(「イット!12月19日放送より」)