客席でノリノリのシニアたち。そこで行われていたのは、詐欺撲滅の啓発運動です。

劇団メンバー:
パンパカパーン!コントでげき隊!
男性:
山本さん、あなたは犯罪に巻き込まれた可能性があります
女性:
え!私が?

男性:
銀行口座が悪用されています。暗証番号は何ですか?
これは、様々な詐欺をテーマにした“詐欺コント”。舞台に立つのは、平均年齢70歳のボランティア劇団、その名も「コントdeげき隊!」の皆さんです。

細井幹夫さん:
今日戻られたら、必ず(詐欺の手口の)話をしていただきたい。これがものすごく大事なんですよ。

詐欺手口の周知を呼びかけているのは、劇団の最年長81歳の細井幹夫(ほそい・みきお)さん。

“詐欺に遭う人を1人でも減らしたい”と地元・千葉県の高齢者施設を中心に300回以上、公演を行っています。

細井幹夫さん:
詐欺はやっぱり人間が生活していく上では絶対必ずどこかで出てくる。少しでもみんなに(詐欺の手口を)広めていくことが大事。

オレオレ詐欺でだまされそうになった苦い経験を持つ細井さん。笑いで高齢者を救うために、12年間、舞台に立ち続けてきました。
さらに近年、被害が広がっている“闇バイト問題”の啓発にも力を入れています。

細井幹夫さん:
強盗(闇バイト)やっているのそうじゃないですか、手口がだんだん巧妙化してきて、新しいテーマでコントも取り組んでいかなくちゃいけないのかなと。

――細井さんが“詐欺コント”を続ける原動力は何でしょうか?
細井幹夫さん:
最後にありがとうって言われる、これがやっぱり原動力になってるじゃないですかね。まだまだ動けるんで、もっと(公演する)地域を広げていきたい。
被害を減らすべくまだまだ動けるうちは活動を続けたいと奮闘する細井さんの活動はあすも続きます。
(イット! 11月21日放送より)