「繭玉」を使った干支の縁起物づくりを続ける「名物おばあちゃん」が、2025年の干支「巳(へび)」をテーマに元気に製作している。
その道50年のテクニックが随所に
山形・遊佐町吉出に住む高城繁子さんは御年96歳。町内で養蚕が盛んだった約50年前に、余った繭玉を使って小物づくりを始めたのがきっかけで、毎年、自宅で干支の縁起物を作り続けている。
この記事の画像(11枚)いま作っているのは、2025年の干支の「巳」。約3cmの大きさの繭玉を切ったり貼ったりしながら、手作業で一つあたり15分ほどかけて仕上げていく。繁子さんは「一番難しいのは、繭の大きさ・小ささを合わせようと思ってもなかなかちょうど良い塩梅にいかない。それと顔の表情」と話す。
一つ一つ表情が違うのも繁子さんの作品の愛らしさ。ヘビの舌は和紙、しっぽは繭玉の切れ端を使い、模様も油性ペンで手書きをしながら仕上げていくこだわりようで、その道50年のテクニックが作業の随所に垣間見える。
繁子さんによると、2025年は十干十二支で「乙巳(きのとみ)」の年にあたり、お金が回るようになるというが、干支の縁起物は毎年、交通事故防止の願いを込めて作っているという。
繁子さんは「来年も取材に来てもらえるように頑張る。生きていることをお願いします、で。これが生きがいだから」と話した。
2024年はケース入りを含め約400個を製作する予定で、今後、町内の道の駅などで販売される。
(さくらんぼテレビ)
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