富山地方鉄道は、鉄道本線の滑川ー新魚津駅間と立山線の岩峅寺ー立山駅間について、支援が無ければ、来年11月に廃線にする方針を沿線自治体に伝えました。
存続に向けた議論が進むなか沿線自治体はこの秋にも存続の意思を示すことが求められることになります。

富山地方鉄道は、赤字区間からの経営撤退を示し、沿線市町村に存続策の検討を求めていて、31日までに2つの区間を来年11月末をもって廃線とする方針を伝えました。

廃線の考えを固めた2つの区間はあいの風とやま鉄道と並行して走る本線の滑川ー新魚津駅間と立山線の岩峅寺ー立山間です。
また、これまで廃線の対象区間としていた上市ー滑川間、五百石ー岩峅寺間月岡ー岩峅寺間は経営を維持することにしています。
廃線区間の存続については現在、沿線の市や町と協議が進められていて、立山線の存続に向けた調査を進める立山町は取材に対し、「今年11月までには存続の方針を富山地方鉄道に示す」としています。
また、滑川ー魚津間を存続か廃止するか調査を進めている魚津市や滑川市も秋までには市の方針を示したいとしています。