「CP」マーク付きは条件クリアが必須 

鳥養さんが他にも知ってほしいというのが「CP部品」についてだ。 

「“CP認定品”という表示がある防犯フィルムが出回っていますが、これをガラスに貼っても正規の『CP認定』とはなりません。防犯効果も低く、簡単にガラスを破られてしまうので注意が必要です」

これは一体どういうことなのだろうか。 

CP部品とは、官民合同会議の防犯性能試験に合格した建物部品のことで「犯罪者の攻撃に5分間耐えられる」性能があることが保証されている。そして、その目録に載った製品だけが「CP」のマークを表示することができる。 

防犯フィルムのCPマーク
防犯フィルムのCPマーク

ドアなどは製品そのものがCP部品に認定されており、CPマークが表示されている。一方、防犯フィルムの場合、防犯フィルム適合製品を、「ガラス用フィルム施工職種(建築フィルム作業)」1級・2級保持者が一定の条件のもとでガラス全面に施工した時、はじめてCP部品に認定され、CPマークを表示することができるのだ。

なお、条件をクリアしてCPマークが貼付されれば「焼き破り、こじ破り、バットなどを使った打ち破りなどに5分間耐えられる」性能が期待できる。 

自宅のガラスを侵入者から守る防犯フィルムには、買い方にも貼り方にも意外な落とし穴がある。防犯効果を求めるなら資格保持者に施行を頼むことを検討したい。 

プライムオンライン特集班
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