湿った空気の影響で奄美地方や沖縄県では記録的な大雨となり、鹿児島・与論町には一時、大雨特別警報が発表された。10日にかけても非常に激しい雨が降る恐れがあり、大雨災害に厳重な警戒が必要だ。
この記事の画像(34枚)9日午前1時過ぎの与論町の様子を見てみると、雨が激しく音を立てながら打ち付けているのが確認できる。
奄美地方や沖縄県では、9日未明から線状降水帯が相次いで発生し、鹿児島・与論町には大雨特別警報が発表された。
9日午後5時半現在は大雨警報に切り替わったが、道路の冠水や浸水被害が相次いで確認されている。
与論町では県道沿いの斜面が高さ約50メートル、幅30メートルにわたって崩れているのが見つかり、通行止めとなっている。
人的被害は確認されていないが、スーパーの店内には雨水が流れ込み、9日朝から片付け作業に追われていた。
店員に話を聞くと「物とか冷蔵庫とかがもう倒れていて、商品が全部売り物にならないので残念」という。
沖縄・大宜味村では浄水場が浸水して稼働できず、村の半数以上の世帯が断水している。
また川が氾濫し、橋の欄干には流木が残っていて近くに停めていた車が水没した。
車の上に避難した人は「どんどん水かさが上がってきて車の中に入ってきて、車の上に避難してそこの木のところにつかまってて」と当時の状況を話す。
奄美地方や沖縄県は、10日にかけても活発な雨雲がかかる恐れがあり、10日夕方までに予想される雨量は150mmとなっている。
引き続き土砂崩れなど大雨災害に厳重な警戒が必要だ。
(「イット!」11月9日放送より)
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