2024年11月3日、長崎県で行われた春の高校バレー女子決勝戦で、西彼杵が聖和女子を3-0で下し、初優勝を果たした。2023年の雪辱を果たし、全国制覇を目指す彼女たちの熱い戦いを振り返る。
春高バレー女子決勝の激闘
2024年11月3日に行われた「春の高校バレー長崎県大会」の女子決勝戦。2023年の決勝で敗れた西彼杵が、3年ぶり7回目の春高を目指す聖和女子と対戦した。
この記事の画像(6枚)第1セットでは、聖和のコンビバレーが西彼杵の守備をかき乱し、センターからの攻撃で得点を重ねた。聖和は6月の県高総体決勝で単調な攻撃になり西彼杵に敗れたことから、時間差攻撃など多彩な攻撃パターンを駆使する。
西彼杵の逆襲
聖和は身長183cmの3年生エース・ターナーを中心に攻めたが、西彼杵はキャプテン平川のフェイントや田中のスパイクで反撃。
第1セットを25-22で先取し、第2セットも制して優勝に王手をかけた。第3セットでは、双子の佐藤姉妹が活躍。妹の侑音がレフトから得点を決め、姉の佳音がライトから強烈なスパイクを放った。西彼杵は聖和に5点差をつけてマッチポイントを迎え、3-0でストレート勝ちし初優勝を飾った。
西彼杵・平川結香主将:
絶対に勝って恩返ししたいと思って全力で頑張りました。
西彼杵・佐藤侑音選手:
春高本戦に向けて日本一になれるよう頑張っていきたいと思う。
それぞれがつなぐ思い
西彼杵を指導するのは井上博明さんだ。井上さんは九州文化学園時代には監督として15回の日本一に導いた。3年生たちは井上さんの下での全国制覇を夢見て西彼杵に転校した。
井上博明さん:
高校バレー、高校スポーツの歴史上体験したことがないことを体験した。体験するだけでなく結果を残した。全国大会は経験しに行くのではない。結果を残しに行く。それを頑張れ。
選手たちは初優勝の歓びと恩師の言葉に涙を流しながら耳を傾けていた。
激戦の末、惜しくも敗れた聖和女子のエリザベス・ターナー選手は「聖和でしかできないこと貴重な経験をできて感謝の気持ちでいっぱい」と語った。
山田朋花選手は「来年、今の後輩たちが必ず春高に行ってくれると思っている。卒業まで後輩に支えてきてもらった分、3年生が支えてサポートしていきたい」と3年ぶりの春高の夢をかなえられなかった聖和は、後輩たちに思いを託した。
(テレビ長崎)