妻を殺害した罪に問われている元長野県議の裁判は9日目。10月29日は「殺害の動機」について、検察側、弁護側がそれぞれ意見を述べる論告・弁論が行われた。両者の主張が真っ向対立している。
真っ向対立 「殺害の動機」の審理
元長野県議会議員の丸山大輔被告(50)。
2021年9月、塩尻市の自宅兼酒蔵で妻・希美さん(当時47)の首を何らかの方法で圧迫して殺害したとして罪に問われている。

被告側は無罪を主張。検察と真っ向から対立している。
10月29日は「殺害の動機」について、検察側、弁護側がそれぞれ意見を述べる論告・弁論が行われた。

検察側は、不倫相手の証言などから「被告は不倫相手と結婚を望んでいたが、妻の存在が邪魔だった」「妻に離婚の意思はなく、また妻の実家から経済的な援助を受けていて離婚できなかった」「妻を殺害するしかない状況だった」と主張。
一方、弁護側は、「被告は不倫相手と結婚する気持ちはなかった」「事件当時は夫婦間にトラブルはなかった」「事件後、妻の実家に借金の返済をしていた」ことなどから、「殺害する動機はない」と主張した。
選挙など支援した後援会の男性が出廷
29日は証人として、被告の選挙などを支援した後援会の男性も出廷し、「希美さんは酒蔵の運営、県議を務める上で大事な存在だった」「仮に被告が殺害していたなら、それは自分が知る丸山大輔ではない」などと述べた。
10月31日からは3つ目のテーマ「現場の状況」について審理が行われる。

(長野放送)
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