丸山大輔元長野県議が自宅で妻を殺害した罪に問われている裁判。一つ目のテーマ「被告の所在・移動の状況」についての審理が終わり、検察側は改めて「防犯カメラに映ったのは被告の車である」と主張。一方、弁護側は「映っているのは被告の車ではない」と反論した。
テーマ「被告の所在・移動の状況」
元長野県議会議員の丸山大輔被告(50)は、2021年9月に塩尻市の自宅兼酒蔵で妻・希美さん(当時47)の首を何らかの方法で圧迫して殺害した罪に問われている。

10月16日の初公判で丸山被告は、「妻を殺害したのは私ではありません」と起訴内容を否認し、無罪を主張した。
裁判は、4つのテーマに分けて進められ、一つ目のテーマは「被告の所在・移動の状況」。
検察側「映っているのは被告の車」
検察は、被告が長野市の議員会館から塩尻市の自宅兼酒蔵まで車で移動し、犯行に及んだことを立証するため、被告の車が映ったとされる6カ所の防犯カメラ映像を証拠として提出している。

これまでの裁判では、捜査にあたった警察官や画像解析の専門家などの証人尋問が行われた。
10月23日は、証人尋問などを踏まえて検察側・弁護側双方が意見を述べる論告・弁論が行われた。

検察側は、防犯カメラ映像について、「異なる手法で判定した証人3人が被告の車と同一車種、または同一車両と認定している」などとして、「映っているのは被告の車で、議員会館と自宅を往復した事実を認定できる」と主張。
弁護側「被告の車ではない」
一方、弁護側は、「映像からナンバーは読み取れない。同一車両と証言しているのは1人だけで、その証言も信用できない」などとして、「映っているのは被告の車ではなく、被告は議員会館にいた」と反論した。
10月24日からは2つ目のテーマ「動機」について審理が行われる。

(長野放送)