妻を殺害した罪に問われている元長野県議の裁判は、10月24日から、2つ目のテーマ「動機」について審理が始まった。検察側は「女性との不倫関係や妻の実家からの借金が動機」などと主張、一方、弁護側は「妻と関係悪化は事件5年前、借金は返済していた」などと「動機はない」と主張した。

検察側「不倫、借金が動機」と主張

元長野県議会議員の丸山大輔被告(50)は、2021年9月に妻・希美さん(当時47)の首を何らかの方法で圧迫して殺害した罪に問われ、裁判で無罪を訴えている。 

丸山大輔被告(2022年9月)
丸山大輔被告(2022年9月)
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10月24日から、2つ目のテーマ「殺害の動機」について審理が始まった。 

検察側は冒頭陳述で、「被告は当時、別の女性と不倫関係にあり、離婚を考えていたが妻の実家から4000万円の借金があり、離婚すると返済を迫られる恐れがあった。女性と交際するには妻が死亡する以外に選択肢が無かった」などと主張した。 

長野地方裁判所(10月16日)
長野地方裁判所(10月16日)

弁護側「動機はない」と主張

一方、弁護側は、「妻と関係が一時的に悪化したのは事件の5年前で、借金は妻の死後も毎月15万円返済していた」など「動機はない」と主張した。 

24日午後は、不倫関係にあった女性の証人尋問が行われる。

丸山大輔被告 イラスト:一色こうき
丸山大輔被告 イラスト:一色こうき

(長野放送)

長野放送
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