他にも、突っ張り棒を本棚に取り付けて、本の表紙が見える“カフェ風”の収納にしたり、プラスチックのかごなどと組み合わせて“見せる収納”として活用することもできるそうだ。

ちなみに、突っ張り棒はプラスチック製だと油分で劣化することが、鉄製は水気が多いとさびてしまうことがあるそう。アレンジ方法はさまざまだが、キッチンなどで使う場合はステンレス製のものを使うなど、シーンに合った材質のものを選ぶことも大事だ。

また、突っ張り棒を下から支える「支え棒」を使うのもお勧め。支え棒を使うことで突っ張り棒がたわみにくくなるので、より、ずり落ちの心配がなくなるそうだ。
突っ張り棒の正しい使い方は「まだまだ届いていない」
平安伸銅工業は、2019年に竹内さん自らが“スケバン風”の「ツッパリ嬢」になりきり、突っ張り棒の間違った使い方を正すPRポスターを作成したことでも話題になった。
この時に自社アンケートで「約9割の人が間違っている」という結果も出た、突っ張り棒の使い方は、認知されつつあるのだろうか?
「全然そんなことはないです。2010年代にはさまざまなメディアでお話したり、セミナーなどで情報発信したりして、もうみなさん『知ってる!』ってなるんじゃないかと期待していたのですが…。えっ、まだまだ届いていないんだな、と感じています」

現在は「ツッパリ嬢」としての活動は行っていないそうだが、「つっぱり棒の日」(2月8日)に合わせて、突っ張り棒の用途と魅力を伝えるための発表会を開催したり、天井などに突っ張ることで収納場所を増やせるDIY向けのパーツを紹介するなど、発信を続けているそうだ。
便利な突っ張り棒だが、使い方を間違って100%の力が発揮できていないかもしれない。今一度、家の中をチェックしてみてはいかがだろうか。
(画像提供:平安伸銅工業)