連休最終日の14日、岐阜羽島駅に到着された天皇皇后両陛下。駅前に集まった多くの出迎えの人々に、笑顔で応えられました。

この日は、岐阜市で開かれる「国民文化祭」にご出席された両陛下。

天皇陛下:
地域の伝統や文化の魅力が再認識されると共に、文化芸術活動の裾野が広がり、新たな文化の創造につながっていくことを期待しております。
フジテレビ皇室担当の橋本寿史解説委員によると、「国民文化祭」は、陛下にとって思い入れのあるご公務だといいます。

橋本寿史解説委員:
浩宮さま時代の第1回から出席されてきた行事で、とても大切にされてきました。
ご即位の時に、陛下が「この行事だけは引き継ぐ」ということで整理がされた行事です。陛下にとっても、やはり思い出深い行事あったのだろうというふうに拝察しています。

2017年度からは、障害者の芸術・文化祭と一体的に開催されるようになった「国民文化祭」。

それまで両陛下の“地方へのお出まし”は、「全国植樹祭」「国民スポーツ大会」「全国豊かな海づくり大会」の3つでしたが、陛下の強い思いから「国民文化祭」も加わることとなりました。

14日の式典では、能登半島地震や豪雨の被災地・石川県輪島市の「御陣乗太鼓」や岐阜に伝わる「郡上踊り」などを鑑賞された両陛下。

退場の際には、演出に使われたハートの飾りをそろって観客に示し、笑顔で手を振られました。

終了後、陛下は出演した視覚に障害がある女子高校生などと懇談し、「ずいぶん練習されましたか?」「とてもこころに響く朗読でした」などと声をかけられました。

夜には、岐阜県の人たちと「提灯」を通じて交流された天皇皇后両陛下。

15日は、地元の木材を使ったおもちゃで遊ぶ親子と触れあい、障害者による作品展などを視察される予定です。
(めざまし8 10月15日放送)