またしても高齢の夫婦が住む住宅に2人組が押し入り、現金を奪う強盗致傷事件が起きた。被害額は約900万円とみられている。
夫は体を縛られ、妻は暴行受け重傷
2人組が押し入ったのは、千葉・船橋市の住宅。
この記事の画像(21枚)周りには住宅や病院があり、近所の住民によると夜間でも人通りは少なくないという。
被害者の親族から、「強盗の犯人と鉢合わせたと連絡があった」と110番通補が入ったという。
強盗致傷事件が起きたのは8日夜のこと。80代の夫と70代の妻が住む住宅に、黒い目出し帽をかぶった2人組が玄関のカギを壊して押し入り、現金を奪って逃走した。
夫は何らかのもので体を縛られ、妻は暴行を受け、肋骨を折るなど重傷だ。
近隣住民によると、「(この辺りは)朝方2時から5時くらいの間は、新聞配達の人と老人ホームの業者のトラックが行き来は毎回している。だから人通りが真夜中でもあるんですよ」と話す。
専門家「闇バイトのトクリュウの犯罪手口と酷似」
人目を気にせず犯行を繰り返す強盗犯は、これまでも…。
2024年9月、鎌倉市の質店で起きた強盗致傷事件は、JR大船駅にほど近い、多くの人が行き交う繁華街だった。
首都圏では2024年8月以降、東京、千葉、埼玉、神奈川の1都3県で、闇バイトで実行役が集められた強盗事件が7件、発生している。
そして今回、新たに事件が起きたのが船橋市だ。
首都圏で相次ぐ強盗事件と、今回船橋市で起きた強盗事件の関連はあるのか?
元埼玉県警捜査一課の佐々木成三氏は「複数の人物が犯行に関与していること。高齢者が被害対象になっているということ。玄関のカギを壊して侵入しているということは、かなり手荒な状態で入っているということ。これに関しては、これまで発生している闇バイトに関わるトクリュウの犯罪の手口と、かなり似ているなという感じは受けた」と分析する。
今回、船橋市の住宅に押し入った2人組はいずれも男とみられ、上下黒い服に、黒い目出し帽をかぶっていたといい、警察は現場から逃走した2人組の行方を追っている。
(「イット!」10月9日放送より)