秋も深まり、絶好の行楽シーズンに突入する中、日常や旅先でついやってしまう“ある行為”に警鐘が鳴らされています。

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8月上旬、鹿児島県・奄美群島のひとつ、与論島でバカンスを楽しむ家族。美しいエメラルドグリーンの海で遊び、その様子を「家族で旅行中」とSNSにアップしました。

しかし、そんな楽しい家族旅行の裏で、誰もいない自宅が“空き巣被害”に遭っていたのです。

住宅に設置された防犯カメラには、午前2時前、家の前に止まった車から3人の人物が降り、住宅の玄関へと向かう姿が映っていました。

玄関のセンサーライトがついても気にする様子はない
玄関のセンサーライトがついても気にする様子はない

まるで、家の中に誰もないことを知っているかのように…周囲を警戒もせず、バールのような道具を使い、玄関のドアを破壊し始めます。

バールのようなもので無理やり玄関ドアをこじ開ける
バールのようなもので無理やり玄関ドアをこじ開ける

住宅内に侵入後、約4分で家から出てきた3人組は、そのまま乗ってきた車に乗り込み逃走しました。

そそくさと足早に逃げていく
そそくさと足早に逃げていく

旅行中に空き巣被害に遭った住人:
びっくりですね。かなり驚きました。家の中は一通り物色されたのかなという感じですね。被害はカバンだったりブランドのものの服だったり…。

被害額は600万円相当にものぼるといい、被害者は空き巣に遭った理由について、思い当たることがあるといいます。

旅行中に空き巣被害に遭った住人:
正直、自分のSNSに関しては、車のナンバーだったり、仕事の内容も時々公開していましたので、場所が特定されるようなことはあったんですが。正直、その実害がこれほどあるとは、正直認識していませんでしたので…。

日常的に自宅の外観や車のナンバーなど、家が特定できるような情報をSNSに上げていたという被害者。さらに、被害があった日は、旅先で普段はしない行動をしてしまったと話します。

旅行中に空き巣被害に遭った住人:
旅行先の景色だったりがあまりに良かったので、「家族で旅行中」みたいな(投稿を)アップをしてしまったところ、その日の夜に泥棒が来ましたので。
与論島があまりにも良かったんで、うれしくなってアップしてしまった結果…という感じですね。

旅行の楽しさを共有したい…そんな何げない思いで、SNSへ「リアルタイム投稿」してしまったのです。
犯人たちは、そんなSNSの投稿を見て犯行に及んだのでしょうか…。

警戒する様子もなく家に入っていく3人組
警戒する様子もなく家に入っていく3人組

旅行中に空き巣被害に遭った住人:
やっぱり怖いなと思って…。正直、事件後は更新頻度も落ちていますし、控えめな投稿にはなっていますね。

危険な「リアルタイム投稿」

「リアルタイム投稿」の危険性について、防犯アドバイザーの京師美佳氏は警鐘を鳴らします。

防犯アドバイザー 京師美佳氏:
(リアルタイム投稿で)留守にしていたというところを“アピール”してしまったということだと思うんですね。どんな人でも狙われる可能性がありますので、「すべての犯罪者が見ている」と思っていただいた方がいいと思います。
あと、意外と皆さんが問題ないと思ってあげている写真っていうのは、実は個人情報たくさん提供してしまっていることもあるんですね。
そのあたりも注意していたただきたいですね。
(「めざまし8」10月9日放送より)