防虫剤は種類によっては、衣類害虫を防ぐ以外の効果を発揮することもある。

たとえば「ムシューダ(※「ムシューダ ウォークインクローゼット専用」は除く)」や「ネオパラエース」は、カビの発育を抑える効果があり、衣類をカビからも守る。「ムシューダ 防虫カバー」は防カビ効果があるほか、ホコリや色あせも防ぐという。

左:ネオパラエース 右:ムシューダ 防虫カバー スーツ・ジャケット 使用シーン(提供:エステー株式会社)
左:ネオパラエース 右:ムシューダ 防虫カバー スーツ・ジャケット 使用シーン(提供:エステー株式会社)

なお、違う種類の防虫剤を同じ収納場所で併用することを考えている人は注意してほしい。

「無臭タイプのピレスロイド系の薬剤は、どの薬剤と併用しても問題ありません。しかし、有臭タイプ同士を併用しますと化学反応を起こし、薬剤が溶けて衣類にシミがついたり、変色することがあります」

併用の際には薬剤をしっかりと確認してほしい(提供:エステー株式会社)
併用の際には薬剤をしっかりと確認してほしい(提供:エステー株式会社)

防虫剤は薬剤別に、薬剤臭のしない無臭タイプのピレスロイド系と、有臭タイプのパラジクロルベンゼン、ナフタリン、しょうのうに分けられるという。組み合わせによっては使用できないので、「併用する場合は、必ず薬剤の種類を確かめてから使用してください」とのことだ。

虫食いにあった衣類(提供:エステー株式会社)
虫食いにあった衣類(提供:エステー株式会社)

髙野さんによると「防虫剤は収納した衣類に衣類害虫を“寄りつかせない”もの」だという。虫食いのリスクを下げるには、衣類をしまう前段階での対策も大切になるとのことだ。

そのため、収納場所にホコリなどがないようきれいに掃除しておくこと。また、衣類に食べこぼしや皮脂などの汚れが残らないように洗っておくという“しまい洗い”も忘れずにしたい。

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プライムオンライン特集班
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