タイ・チェンマイで大雨が起きた影響で発生した洪水をカメラが捉えた。迫る水に、人だけではなくゾウも避難に追われていたという。当局がゾウの救助活動をし避難を進めていたが、ある動物園では盲目のゾウが孤立。しかし仲間が鳴き声で呼び寄せ、難を逃れたという。
洪水で危機に瀕したゾウたち
微笑みの国、タイ・チェンマイで5日に撮影されたのは、大雨の影響で一面水浸しになった街並みだ。避難に追われているのは、住民たちだけではない。
この記事の画像(11枚)泥水から鼻を突き出して呼吸しているのはゾウだ。当局は懸命の救助活動をしていたが、この地区では少なくとも2頭が溺れ、70頭の行方がわからなくなっているという。
動物園では、自ら避難するゾウたちの姿もみられていた。水しぶきをあげて、浅瀬に上がるゾウたち。
目が不自由なゾウ…仲間の声に導かれ脱出
そんな中、流木に阻まれ、1頭だけ逃げ遅れているゾウがいた。
実はこのゾウ、目が見えず、このままでは仲間とはぐれて誤って深みにはまる可能性もあった。
そのとき、先にあがったゾウが「クェ!クェ!クェ!」と甲高い鳴き声を上げた。他のゾウも、うなり声をあげたり、後ろを振り返る。まるで、目が見えないゾウに、「こっちだ、ガンバレ」と呼びかけているように見える。
声を頼りにしたのか、最後尾のゾウは無事に仲間のもとにたどりついた。
当局によると、これまでに117頭のゾウを救出したという。
(「イット!」 10月7日放送より)
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