では、少しでも長く、そして安全に電源タップを使うためには、どのようなことに気をつければよいのか。日本配線システム工業会は「7つの注意点」を挙げている。

長く使うための「7つの注意点」

(1)コードを押し付けない
コードをカーペットや家具の下敷きにしたり、ステップル(コの字型の留め釘)で固定したりするのはNG。コード内部の電線が切れ、異常発熱や焼損、火災の原因となる可能性がある。

(2)コードを扉やふすまで挟まない
コードの被覆が破れて感電の原因となるため、電源タップは各部屋の中で使う。

(3)コードを引っ張らない
電源プラグやコードを傷め、異常発熱や焼損、火災の原因となるため、電源プラグは手に持って抜くこと。

(4)コードを束ねて使わない
放熱が妨げられ、こもった熱によってコードの被覆が溶けて発煙・発火に繋がるため、コードは伸ばして使うこと。巻き取り式のコード収納などを使う場合は、メーカーの取扱説明書に従って使用する。

コードを束ねたまま使うのは危険(画像はイメージ)
コードを束ねたまま使うのは危険(画像はイメージ)

(5)高温になる場所で使わない
コードの被覆が溶けて感電の原因となるため、ストーブなどの熱風が当たらない場所で使うこと。

(6)電源タップの容量を超えて使わない
焼損の原因となるため、電源タップに表示された容量(「1500wまで」など)以下で使うことを徹底する。「たこ足配線」も容量オーバーにつながるので避ける。エアコンなどの機器では、電源タップからの使用を禁止しているものもあるので注意。 

(7)水をかけない・濡れた手で触らない
水がかかると、発火や焼損の原因となる。また、濡れた手で触ると感電の原因となるため、水槽周辺やキッチン、洗面所など水のかかる場所や屋外での使用はNG。

ついついやりがちな「たこ足配線」はNG!(画像はイメージ)
ついついやりがちな「たこ足配線」はNG!(画像はイメージ)

電源タップに違和感があっても使い続けたり、たこ足配線にしたりと、身近なところに危険は潜んでいる。今回お伝えした6つのポイント、注意したい7つの使い方を参考に、安心・安全に過ごしてほしい。

プライムオンライン特集班
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