では、いつ使い始めたかわからない電源タップを交換するタイミングは、どのように判断すればよいのか。日本配線システム工業会は、以下の6点を確認してほしいとしている。

2枚の金属板が「栓刃(せんば)」(画像はイメージ)
2枚の金属板が「栓刃(せんば)」(画像はイメージ)

(1)使用中の電源タップ、コード、電源プラグが熱くなっていないか
(2)コードを動かすと、使用中の器具が点いたり、消えたりしないか
(3)電源プラグの抜き差しがゆるくなっていないか
(4)電源プラグの栓刃(プラグの先にある、金属板の部分)の根元が焦げたり、溶けたりしていないか
(5)本体やコードにひび割れやキズがないか
(6)電源プラグの栓刃が曲がっていないか

日本配線システム工業会 公式サイトより引用

使用中の電源タップ本体、コード、電源プラグが熱くなっているなら、電源タップが対応している電力の容量をオーバーして使っているか、内部で異常が発生している可能性がある。

コードを動かすと使用中の器具が点いたり消えたりするなら、内部で断線の可能性がある。本体やコードにひび割れなどが見られる場合は、通電部が露出している場合があるという。

抜き差しがゆるくなったらご用心

このほか、電源プラグの抜き差しがゆるくなったり、栓刃の根元が焦げたり溶けたりしている。あるいは栓刃が曲がっている場合は、電源プラグが損傷している可能性があるとのこと。

日本配線システム工業会 公式サイトより引用
日本配線システム工業会 公式サイトより引用

これらの異常がひとつでもあるなら、新しい電源タップへの交換をお願いしているという。

「傷んだ箇所の状態にもよりますが、コード外側の被覆に問題がなくても内部の電線が断線していることがあります。傷んだ状態のまま使い続けると、末期にはスパーク(火花)が飛び出し、火傷や床を焼損する危険性もあります」