2週連続の3連休も23日が最終日。観光名所は各地、大にぎわい。
京都にも多くの人が訪れているが、その一方でトラブルも起きているようだ。

オーバーツーリズム…日本でも海外でも

400年以上の歴史を持ちコケ庭の名所として知られるお寺が、観光客のマナーが悪すぎることに頭を悩ませているという。

日本でも海外でも起きているオーバーツーリズム。

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まずは海外から訪れた観光客に、京都の印象について聞いたところ、「大阪や東京と比べて観光地がたくさんあって、京都には本当にたくさん人がいる(フランスからの観光客)」「伏見稲荷は本当に静かで、観光客も少ないからとても楽しめました(フィリピンからの観光客)」といった声が聞かれた。

データによれば2024年、日本を訪れた外国人の数は2400万人以上で、海外の観光客は増え続けている。そんな中起きた今回の問題。

注目されたきっかけは、コケ庭の名所「高台寺岡林院」の住職が前週SNSに投稿した、

「書院の入り口の欄干が何者かによって破壊されました。日本人ではないカメラマンによる、参道での無断撮影が後を絶たず、毎日ゴミの放置程度だったので注意もせずおりましたが、ここ最近は特にマナーが悪過ぎます」という観光客に対するメッセージだった。

相次ぐ無断撮影やごみのポイ捨て

住職が指摘する悪すぎるマナーとはどんな内容なのか。

転がる3本の竹は、立ち入り禁止の書院に向かう途中にある橋の欄干の一部だったもの
転がる3本の竹は、立ち入り禁止の書院に向かう途中にある橋の欄干の一部だったもの

被害を写した画像には、豊臣秀吉と妻・ねねゆかりの寺「岡林院」の参道に面する短い橋の上に3本の竹が転がっているのが写っている。この竹は、立ち入り禁止になっている書院に向かう途中にある橋の欄干の一部だったものだ。

橋にあった石柱も壊されていた
橋にあった石柱も壊されていた

さらに、橋にあった石柱も壊されていたという。

岡林院の青山公胤住職は当時の状況について「お参りから帰ってきたときに参道を通って帰るので、お寺戻るときにバラバラになっていることに気づきました。石柱も起きてはいたんですけど、多分ちょっと直そうとした形跡というか、言い方悪いですけど、ごまかそうとした感じは見てとれました」と話した。

参道では外国人の無断撮影が後を絶たず、ごみのポイ捨ても相次いでいるという。

岡林院・青山公胤住職:
石の上とか裏に吸い殻とコーヒーの飲みかけや、飲み終えたゴミが置いてあったり…今もアイスの棒があるけど…。掃除してもしきれないですよね。海外の方かなとは思いますね。実際に言葉で伝えたときに「日本語わからない」って言われたり、で、英語で伝えたときに「わからない」といい逃げることも多いですし。
(「イット!」 9月23日放送より)

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