大丸松坂屋の衣料品サブスク「アナザーアドレス」が、試着可能な実店舗を東京・日本橋に期間限定でオープンした。約800着を自由に試すことができ、ブランドやサイズ感を確認できるのが特徴。利用者は高額アイテムを気軽に借りられる点を評価する一方で、返却後の空白期間が悩みとして挙げた。競争激化の中、百貨店の顧客を取り込めるかが今後のカギとなる。
大手百貨店で「期間限定」衣料品サブスクの実店舗
音楽に、動画に、マンガなど…サブスク全盛の今、洋服のサブスクで異例の、実店舗がオープンした。クローゼットから約800着の服を自由に試すことができる新サービスだ。

2月6日、東京・日本橋に期間限定でオープンするのは、大丸松坂屋百貨店が手掛ける衣料品のサブスクリプションサービス『アナザーアドレス』。
田中理沙記者:
こちらクローゼットになっているんですが、見てください、カラフルな洋服がズラッと並んでいます。

利用できるのは洋服だけではない。
田中理沙記者:
こちらバッグなどもレンタルできるということなんですが、中には16万円ほどの物もあります。
在庫の中から、気に入ったものを見つけたら、気軽にフィッティングルームで試着できるのが実店舗ならではの点だ。
3年前からこちらのサブスクを利用しているという女性は来店した実店舗の印象をこう話す。
女性客:
もう入ってきた瞬間に夢の部屋みたいになってました。
800着を超える色鮮やかな巨大クローゼットに大感激。もしや、その服も?
女性客:
(アナザーアドレスで)借りた物です。買えない金額の物です。本当にお得だなと思っていて、これも10万円以上する服なので。これまで最高で20万円ぐらいの物を月々1万2000円のプランで借りたので、それを1ヵ月間着倒せるので、本当に重宝しています。
利用歴1年半というこちらの女性も、実店舗のオープンを大歓迎。
女性客:
リアル店舗だと実際にここに来て1回試着してみて、絶対にこれは私に合うっていうのを確信に変えた上で借りられるっていうのは最大のメリットだと思って。

国内外の460以上のブランド、約10万着の中から、自由に服を選んでレンタルすることができるサービス。
一番人気は1ヵ月に3着借りられる1万2430円のプランだ。
衣料品のサブスクは、ウェブ上で選ぶケースが多い中、あえて実店舗を構えた理由は何だろうか。

「アナザーアドレス」事業責任者・田端竜也さん:
正直、知らないブランドとかサイズ感がわからないブランドもたくさんあるということで、まずはそれを実際に試してみたいという声が非常に多かった。プロのスタイリストもついているので、質問していただきながら自分に似合った服を見つけていただけるサービスです。
衣料品「サブスク」の長短…実店舗で百貨店の客を取り込めるか
2025年から利用し始めたという女性は、服のサブスクで生活が変わったと話します。
ロケットニュース24ライター・御花畑マリコさん:
(ひと月に)3着あれば、結構着回せるし、(服を)買う機会はめちゃめちゃ減りました。すごい今役立ってるのが、私、いま妊娠中なんですけどマタニティウェアもレンタルの中にあるので、それでもうバリバリ活用しています。
一方でサブスクならではのお悩みについてもこう明かした。

ロケットニュース24ライター・御花畑マリコさん:
デメリットとしては、1回返却してから次の洋服が届くまでにタイムラグが生じるので、その間着る洋服に困る時がある。大体1週間ぐらいですかね。
今や、あって“当たり前”となった“サブスク”サービスだが、衣料品の分野では、既にサービスを終了したものもあるなど競争は激しくなっている。

今回の試みについて消費経済アナリストの渡辺広明さんは「ファストファッションで衣料品が安く買える中、ターゲットを絞り、百貨店の客をうまく捕まえることが出来るかどうかが成功のポイントになる」としている。
(「イット!」2月4日放送より)
