埼玉・宮代町の「東武動物公園」で砂を浴びるオスのバイソンがカメラに捉えられた。飼育員によれば、激しく砂遊びするのは人間でいうシャワーの役割があるという。また、気になっているメスがいることも身綺麗にしている理由かもしれないと話す。

バイソンの“砂遊び”はシャワーの役割

埼玉・宮代町の「東武動物公園」で8月に撮影されたのは、砂の上で何度も仰向きに倒れ、豪快に足をバタつかせるアメリカバイソンのスティンガーくんだ。

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砂遊びを楽しんでいるのか、その激しさは砂ぼこりが舞うほどだ。

豪快なしぐさについて飼育員は、「体に寄生虫とかも付いちゃったりする場合とかもあって、人間でいうと…砂で汚れを落としているので、シャワーって言い方が良いかもしれないですね」と解説する。

スティンガーくんは「水浴び」ではなく「砂浴び」することで、体の汚れを落としていたという。1日で朝と夕方の2回ほど砂浴びすることで、その“身だしなみ”を整えているようだ。

身だしなみで意中の相手にアピール？

そんなスティンガーくんが体をきれいにする、もう一つの理由には、なんとも純情な感情があった。

「（バイソンが）２頭いて、女の子のスミレちゃんっていうんですけど、すごいスミレちゃんのことが、大好きっていう性格もあります。もしかしたら、スミレちゃんのために1秒でも『かっこよくいよう』っていう意味あるのかもしれないですね」と飼育員は笑顔で語った。

なんとスティンガーくんは、隣で飼育されているメスのスミレちゃんにメロメロで、意中の相手のために身だしなみを整える“ジェントルマンなバイソン”だったのだ。

この日も、スミレちゃんに熱いまなざしを送っていたスティンガーくん。

しかし飼育員は、「スティンガーくんのことはちょっと気にしているんですけど、スティンガーくんよりもご飯の方が…」とスミレちゃんのご飯への関心に中々勝てていないと話す。
（「イット！」 9月12日放送より）