J2返り咲きへ!覚悟の終盤戦に挑むのがサッカーJ3リーグのFC琉球。
7月は1勝3敗と3連敗でリーグ戦の中断期間に突入するも、中断期間明けには今シーズン初の3連勝をマークするなど勢いに乗っている!

現在リーグ8位。J2昇格プレーオフに出場できる6位圏内との勝ち点差は、わずかに2点。
中断期間明けチームに起きた”変化”とは!?J2昇格へ、終盤戦に挑む覚悟と決意を監督と選手に聞いた。

プレーオフ圏内との勝ち点差はわずか2点

シーズン中盤、6月から7月は1勝1分6敗と苦しい戦いを強いられていた琉球。7月にはチームの得点王だった白井陽斗が引き抜かれる形でJ1クラブに移籍した。

FC琉球 金鍾成監督:
白井陽斗がいなくなって、攻撃の形が飛車を失ったような状態だったので、迷いが僕にもチームにもあったと思います

得点王が抜けた中で、監督が選手に求めたのは個人の”闘争心”。

FC琉球 金鍾成監督:
俺がチームを変える。俺がゲームを変える。自分のプレーに対する積極性を苦しい時間帯に出してほしい

闘争心の変化は、中断明けにすぐに結果となって表れた!

中断明け最初の試合となる8月17日の福島戦では、武沢一翔が1年半ぶりのゴールをあげて1-0で勝利。8月24日の金沢戦ではアウェーで苦しい展開が続く中、佐藤裕太のダイビングヘッドで
2ー1で接戦をものにした。

武沢も佐藤も”今シーズン初めてのゴールだった。

FC琉球 佐藤裕太選手:
中断前は勝てなくてひとりひとりが自分にチャンスが来たら、必ずチャンスを掴もうという意識で日頃の練習に取り組んでいたと思う。金沢戦のゴールは、何が何でも点を獲りたかった。

見る人の記憶に残る戦いを

8月31日。今シーズン初めての3連勝を懸けたホーム戦。

試合前のロッカールームでは、監督が選手を鼓舞した。

FC琉球 金鍾成監督:
曖昧にしないよチームが関わるんじゃないよ。”俺”が関わるんだよ。”俺”が一つでも多く関わる事。それがチームになって結果を変えていく

試合は、ディフェンスの要である鈴木順也の今シーズン初ゴールで先制!

さらに7月に加入した重松が追加点をあげるなどこの試合でも、今シーズンゴールの無かった
選手から得点が生まれた。

前半を2ー0でリードした琉球。ハーフタイムのロッカールームでは、監督がチームを引き締める姿が見られた。

FC琉球 金鍾成監督:
2点入った。駄目だよ 守ろうとしたらサッカーの内容を、初めにやろうとした事を意識しろ
時間が過ぎるのを待つなよアクションを起こせ

攻撃の手を緩めず、後半には大卒ルーキー庵原篤人のプロ初ゴールも生まれるなど、
中断明けの試合の得点は全て、今シーズン得点の無かった選手によるゴールだった。

FC琉球 庵原篤人選手:
白井陽斗くんが抜けたから勝てなくなったと言われるのが悔しかった。同じフォワードとして穴を埋める、白井選手を超えられるようにと思って練習をやってきた

FC琉球 金鍾成監督:
厳しい中でもやりきってモノにする。その経験が彼らを強くしたと思う

この試合にはシーズン最多となる”8755人”のサポーターが詰めかけ、沖縄のサッカー熱の高まりを示す一戦となった。

今シーズン、カップ戦・ルヴァンカップで、J1のガンバ大阪を破る大金星をあげるなど、
見る人の記憶に残る戦いを見せ続けているFC琉球。

沖縄のサッカー熱は、Jリーグのチェアマンにも届いていた。

Jリーグ 野々村チェアマン:
FC琉球が国内のビッグクラブを招いて試合をして、平日の水曜日に多くの人が見てくれて盛り上がったというのは、本当に良かったと思う。勝つと良いことがある

FC琉球 金鍾成監督:
昇格という可能性に向けてできることはいくらでもあると思う。本当に大事なゲームが
来ると思う。そこでパワーを出せるように準備していきたい

FC琉球 佐藤裕太選手:
J2自動昇格枠の2位も狙えないポジションではない。プレーオフ圏内は最低条件だと思う。試合がある限り、上に行ける限りは全力で戦いたい。一日一日無駄にしないようにやっていきたい

リーグ戦は残り11試合。終盤戦に向けてチームは結束し、士気を高めている。

(沖縄テレビ)

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