4日、自民党の茂木敏充幹事長(68)が、総裁選5人目の候補者として名乗りを上げました。
この記事の画像(13枚)茂木敏充幹事長:
必ず結果を出します。結果を出す以上、3年以内に結果が出なければ、トップが、総理が責任を取ります。(党から議員に支給される)政策活動費について、その上限を“0円”、すなわち廃止します。
政策活動費の廃止に加え、増税ゼロの政策を推進すると強調しました。
そんな茂木幹事長のキャッチフレーズは…「意外と敏充」。
7月に広島に出張した際には、エプロン姿でお好み焼きを焼きながら…。
茂木敏充幹事長:
最近、若手のみんなから“意外と敏充”と言われているんですよ。料理もそこそこです、意外と。
普段とは違う“親しみやすさ”をアピールしていました。
かつては経済評論家としてフジテレビに出演も…
1955年、栃木県足利市生まれの茂木氏。東大卒でハーバード大学大学院を修了、外資系コンサルティング会社で世界トップ企業の1つ、マッキンゼーに勤務します。
33年前…政治家になる前は、朝6時半からフジテレビの報道番組「FNN World Uplink」に経済評論家として出演していました。
初当選は1993年。当選同期は、故 安倍晋三元総理と、岸田文雄総理です。3年前には、安倍元総理がこんなエピソードを話していました。
安倍晋三元首相(3年前の発言より):
同期一番の男前は岸田文雄と、こう言われていました。そして、同期で一番頭がいいのは茂木敏充、そして一番性格がいいのは、安倍晋三と。
茂木氏はその後、政調会長や選挙対策委員長といった党の要職を経験し、外務大臣、経済産業大臣などの閣僚も歴任。そして2021年、岸田政権下で党ナンバー2の「幹事長」に上り詰めました。
華麗な経歴の一方で、「こだわりが強く人間性に難あり」(ベテラン議員)との評も聞かれ、茂木氏と接する際の注意点をまとめた、官僚作成の「茂木マニュアル」が話題に。
YouTubeの選挙ドットコムちゃんねるでは、こんな一幕もありました。
ーー(水は)エビアンじゃないと怒られるというのは?
茂木敏充幹事長:
うそ、うそ、うそ。水は何でも飲みます。冷蔵庫には「南アルプスの天然水」が入っています。官僚の人が気にかけてくれるのはありがたいんですけど、あんまり水に対してのこだわりはない。
世論調査では、1.3%と立候補予定者の中で最下位のグループです。
古市憲寿氏:
優秀な政治家だという印象を僕は持っていて、TPP交渉や対トランプの外交交渉でもちゃんとハードなネゴシエーションができると、官僚からの評価も高い方なんです。
ただ、知名度というものがあまりなくて、きのうも「イット!」で仏頂面を封印して、すごいにこやかな感じでインタビューも答えて。ちょっと顔が怖いじゃないですか?だから最近意識的に笑顔を出しているんですけど、でもその笑顔いるかな?と思っちゃって。
むしろ、怖い顔でもいいから粛々と交渉できるみたいなことが茂木さんの魅力だと思うので、そんな下りてこなくていいのかなと僕は勝手に思っちゃったんですけど。
岩田明子氏:
ポイントはやはり、高い政策力と交渉力がものすごく強くて。今回の総裁選も非常に緻密に戦略を練っていらっしゃるようなんですけど。会見でも、防衛増税や子育て支援金の追加負担停止ということを、増税ゼロ政策という国民の心にすごく響きそうなことをワードを使い切りながら言い切る。だけど、これはやはり自らが幹事長だったときに政府与党の中にいてなぜそのときにやらなかったんだという批判も抱き合わせになりますし。
政策活動費も廃止と言っていますけど、その前にどういう使い方をしたのか明らかにすべきだということも課題になると思います。
(「めざまし8」9月5日放送)