「マーケット入り口」と書かれた横断幕を過ぎると、そこには多くのテントが立ち並んでいます。

店員の小学生:
500円になります。
お客さん:
すみません、1000円でお願いします。

店を切り盛りするのは、なんと小学生の子どもたち。
イベントの発案者は、粂川拓也(くめかわ・たくや)さんです。

粂川拓也さん:
子どもマーケットですね。子ども達が自分のアイデアで自分のお店を出す、使うお金は本物のお金を使ってやるっていう僕が始めたイベントです。

codomo(こども)マーケットでは、販売する商品決めから値段設定、接客に至るまで全て子どもたち自身で行っています。

参加した小学生A:
いろんな人と話せるところとか買ってもらえるとうれしい。

参加した小学生B:
結構売れてうれしい。
電子マネーが普及する現代。本物のお金を使ってやり取りすることで、子どもたちが「お金の大切さ」を学ぶ事ができます。
粂川拓也さん:
大人になったときに、必ずお金と付き合っていく訳ですよね。それまでにお金との関わり方が少なすぎると僕は考えていて、お金に触れてみるという経験は大人になった時にいい影響を持つんじゃないかなと。

粂川さんは20代の頃、小学校の補助員として教育現場で勤務していました。
お金に興味を持つ子どもたちが多くいることを知り「お金に関する成功体験も失敗体験も子どものうちにした方がいい」と考え、codomoマーケットをスタートさせました。
粂川拓也さん:
お金にもっともっと触れた方がいいし、お金を使ってみるとか、生み出してみる。(そうした経験を)日本中の子どもたちができるようになったらいいなって思ってます。

子どもたち自身で商品の販売からお金のやり取りを経て、お金の大切さを実感する経験をしてもらうために奮闘する粂川さんの活動はあすも続きます。
(イット!8月30日放送より)