2日 上川陽子外相(71):
今スタートラインが見えてきたという状況でありまして、前に向かってさらに前進していきたいと思っています。

9月2日、支援する議員と会合を行うなど出馬への最終調整をしている上川陽子外務大臣。英語が堪能で、2人の子どもを育てた母としても知られています。

上川氏は今から24年前の2000年に静岡1区から無所属で出馬し初当選。一躍その名が知られるようになったのが、法務大臣を務めていた2018年のことでした。

法相時代の上川氏(当時65歳):
本日7名の死刑を執行しました。麻原彰晃こと松本智津夫。慎重な上にも慎重な検討を重ねた上で執行した次第です。
オウム真理教の松本智津夫死刑囚ら元幹部13人に対する死刑執行を命令。教団関係者などによる報復が懸念される中、毅然とした態度を貫きました。

外務大臣就任後の2024年1月には、ロシアによる侵攻が続くウクライナを訪問。首都キーウで、ゼレンスキー大統領との会談に臨みました。
推薦人集めに苦戦も…どうなる?
総裁選の出馬には20人の推薦人を集めることが条件となります。

8月25日 上川陽子外相(71):
20名というものをはるかに超える支持をいただいているところでありまして、今、推薦人をどなたに?ということの最後の詰めをしている状況でございます。
この時は、推薦人の確保に自信をみせていましたが、そのわずか2日後の8月27日…。

8月27日 上川陽子外相(71):
推薦人の方が集まらないと立候補できませんので、なんとか土俵に乗るために今そういう状況で取り組んでいるところであります。
岸田派だった上川氏が推薦人集めに苦戦。その理由についてジャーナリストの岩田明子氏はこう話します。

ジャーナリスト 岩田明子氏:
今回の総裁選では派閥の引き締め派閥の囲い込みがほぼできない状況ですので、他陣営からの引き抜き・取り合いも激しいですし、上川氏について言えば日頃の議員同士の活動という部分がないとは言えないけれどもネックになったと感じますね。
そうした中、フジテレビは上川氏のために推薦人集めを手伝っている元法務大臣の松島みどり衆院議員を取材。

元法相 松島みどり衆院議員:
上川さんは初当選(2000年)が同期だし、政治家となんの縁もない家庭でお互い育って、やっぱり彼女にぜひ(首相に)なってほしいと思うんです。
次々と議員たちに電話をかけますが、なかなか出てくれる人が見つかりません。それでも人脈をフル活用し電話をかけ続けます。

松島氏「お久しぶりです。あなた総裁選ってどうされてるんでしたっけ?えっ!?あっあ…素直にそっちへ行くわけ?…はい。わかりました。わかりやすくて…はい」
元法相 松島みどり衆院議員:
「○○派ですから」とはっきり派閥名を言われちゃいました。なくなってるはずなんだけどね、派閥って…。
松島氏は25人の議員に電話をかけたといいますが、なかなかよい返事が聞けません。
――今 推薦人は何人ぐらい?
堅く見て14、15人。20人って大変よね。
めざまし8コメンテーターは上川氏についてこう見ています。

実業家 髙橋明希氏:
上川さんは男女雇用均等法が発足される前から着実にキャリアを積まれて、“ガラスの天井”を打ち破って外務大臣になられた方。実際に仕事をされながら子育てもされて、一番国民の感覚に私は近いのではないかなと考えています。海外経験があるため、日本から見た海外、海外から見た日本というのを非常に冷静に判断することができるのではないかなと。ただ、政治はやはり1人ではできない。理解してくださる方がいて組織が必要になってきますので。公務で非常にお忙しいとは思うんですけれども、もう少しそちらの推薦人を集めるということに力を入れていただくということが、強みが発揮されるのではないかなというふうに思います。

立岩陽一郎氏:
岸田総理が退陣表明するときに言ったのは何か。「自民党の再生」なんです。それしか言わなかった。一方で、新生自民党を国民に見せたいと言ったんです。だとすると今いろんな名前が出てる中で私はある意味、実直に仕事をしている女性という意味で、しかもこれまでの色がついていないということも考えれば、(上川氏は)一番適しているような気がします。
(めざまし8 9月3日放送)