大手家電メーカーのシャープが、テレビ向けの大型液晶パネルの生産を終了した。
この記事の画像(2枚)シャープによると、堺市にある子会社・SDP=「堺ディスプレイプロダクト」の工場で手掛けていたテレビ向けの大型液晶パネルの生産を、8月21日に終了したということだ。
大型の液晶パネルは、かつて日本の電機メーカーの主力事業だった、海外メーカーの成長で競争が激しくなり、相次いで撤退していた。
■海外との熾烈な競争 国内唯一生産のシャープも撤退
国内で唯一生産していたシャープも事業が低迷し、2023年度の決算はおよそ1500億円の赤字と、2年連続で巨額の赤字となっていた。
シャープはSDPの従業員を対象におよそ500人の早期退職を募ったほか、工場の跡地をAI=人工知能の処理を行う「データセンター」に転用しようと複数の企業と協議を進めている。
(関西テレビ 2024年8月21日)