グルグルとレーンを回る容器に、次々と注がれているのは天ぷらには欠かせない油です。

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その油の製造・販売をしている日清オイリオでは、「鮮度が長持ちする油」の開発を行っています。

吉村和馬さん:
油が美味しくなくなってしまって、捨ててしまうという生活者の考え方や行動を変えられないかと。

こう話すのは、食用油のスペシャリスト吉村和馬(よしむら・かずま)さんです。吉村さんは、美味しさに関わり、油の大敵でもある「酸化」をコントロールする研究を続けてきました。

吉村和馬さん:
当社の酸化抑制技術を組み合わせて(開封前の)賞味期限を延長したり、開封後の油の美味しさが長持ちしたり、使用時の油の嫌なにおいを少なくすることができた。

特殊な技術で「油の酸化」を抑え、開封後も油の鮮度をキープすることを実現しました。16年間、油を研究し続けてきた吉村さんは、植物資源を使った油の無駄な廃棄を減らしたい、という思いを強く持ってきたといいます。

吉村和馬さん:
日本は資源が少ない国なので、貴重な植物資源、これをどういう風に有効に活用していくか、ということを考えることが大きな使命だと感じている。

無駄な廃棄をなくし、地球に優しく美味しい油を作り続ける吉村さんの活動はあすも続きます。
(「イット!」8月15日放送より)