くすぶり続ける兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ問題が、新たな展開を迎えた。
知事のパワハラについてのアンケート調査の中間報告で、4割近くの職員が「知事のパワハラを見聞きした」と回答したことが分かったのだ。そこには「怒るとバンバン机を叩きだす」「すぐに怒鳴る『暴君』」といった斎藤知事の“パワハラ”の様子が書かれていた。
20日に行われた定例会見では、知事にアンケート結果について質問が相次いだが「そういったことは、まずありません」と真っ向から否定した。
「瞬間湯沸かし器」4割近くが“知事のパワハラあった”と回答
兵庫県の斎藤元彦知事(46)のパワハラについて、県の職員を対象にしたアンケート調査の中間報告で、4割近くの職員が「知事のパワハラを見聞きした」と回答したことが分かった。

アンケートには「怒るとバンバン机を叩きだす」「すぐに怒鳴る『暴君』」「瞬間湯沸かし器」といった内容が書かれていた。
20日の定例会見では、斎藤知事にアンケートの内容について質問が飛んだが…。

――今回のアンケートについての受け止めは?
斎藤元彦兵庫県知事:
アンケート調査の中間報告については、8月23日の文書問題調査特別委員会において、正式に発表されると伺っておりますので、現時点で私は、内容について承知しておりませんから、コメントは差し控えたいというように思っています。

問題の発端は3月、兵庫県の元幹部職員による告発だ。兵庫県は、事実無根として懲戒処分とした。

しかし、告発の一部は事実だったことが分かり、その後、県議会は百条委員会を設置したが、元幹部職員は死亡した。自殺とみられている。
「そういったことをした認識はない」いずれの内容も否定
会見では「怒ると机を叩く」などのほかに、こんな質問も出た。

――視察先でエレベーターに乗り損ねた知事が、職員に対して「お前はエレベーターのボタンも押せないのか」などと叱責した?
斎藤元彦兵庫県知事:
そういったことをした認識はないと思っています。

さらに記者から「知事が出席されるイベントにマスコミが来ないと怒るというような記載があったが、そういったことは事実なのか?」と問われると斎藤知事は「そういったことは、まずありません」といずれの内容も否定した。

斎藤元彦兵庫県知事:
時には、厳しく指導させていただくということはありますが、業務上の必要な範囲内で、適切に指導させていただいているという認識ですね。
「公用車で激怒し、前方座席を蹴ったという」回答については

――業務上、必要な範囲の対応と考えた場合、こういう態度を取って良いと知事として考えているのか?一般論として教えてください。
斎藤元彦兵庫県知事:
どういう背景で、どういう状況の中で、そういうことをしたのかということが、あの全体として整理されてないと、その問題がハラスメントに当たるかどうか含めてわからないので、私は一般論として答えることが適切かどうか、判断できませんので、そこはお答えできません。

百条委員会では、23日から関係者の証人尋問が始まり、斎藤知事は、来週の委員会に出席する予定だ。
(「イット!」8月20日放送より)