江津湖のほとりにある『こども本の森熊本』が夏休み中、子どもたちで連日にぎわっている。お盆休みで熊本に帰省してきた人にもおすすめしたい、江津湖周辺の納涼スポットを紹介する。
水の国・熊本を代表する熊本市の江津湖
国内有数の活火山、阿蘇中岳を有し『火の国』の愛称で親しまれる熊本。また、火山の恩恵により、地下水も豊富で『水の国』とも呼ばれている。

その『水の国』のシンボルが、熊本市の水前寺江津湖公園だ。上江津湖と下江津湖、2つの湖からなる江津湖の面積は50ヘクタールで東京ドーム約10個分。1日におよそ40万トンの水が湧き出している。

熊本市の中心部から近く、市民のオアシスとして親しまれていて、今の時季は、水遊びも楽しめる絶好の『涼』スポットとなっている。
江津湖のほとりの『こども本の森 熊本』
そんな江津湖のほとりに今、注目を集めている施設がある。2024年4月に水前寺江津湖公園にある熊本県立図書館の隣にオープンした『こども本の森 熊本』だ。

子どもたちの豊かな感性を育み熊本地震からの復興を応援しようと、世界的な建築家・安藤忠雄さんが設計して熊本県に寄贈した『こどものための図書館』だ。

『こども本の森』としては全国で4カ所目で、九州エリアでは初めて。開放感のある吹き抜けの造りで、子どもたちが自由に好きな場所で本を読めるよう、遊び心あるデザインが随所に施されている。

訪れた子どもたちは「自分だけの部屋みたいなところが好き。静かだから」や「自分の好きな本がたくさん見つかるのがいい」と話す。

九州のみならず、遠くは台湾など海外から団体で訪れる人も多く、来館者数は8月12日に2万人を突破。早くも当初の年間目標を達成するなど好調だ。

こども本の森熊本・飯塚暁子館長は「豊かな自然公園の中に立地している子どものための図書館なので、美しい景観を意識した設計になっている。それも楽しんでもらえたら。江津湖で生き物を見つけて、それをこの『本の森』に来て図鑑で改めて確認するという楽しみ方もできるのでぜひお越しください」と話した。
シャインマスカットたっぷりのかき氷
そして、本の世界に浸った後は、自家製のパンに旬の野菜やフルーツなどをたっぷり挟んだサンドイッチが人気の湖畔のカフェ『TATOMIYAEZUKO』がおすすめだ。

この夏は熊本県産のシャインマスカットをぜいたくに使ったかき氷が人気で、キウイフルーツの特製ソースと練乳がかかっている。

シャインマスカットがたっぷり乗っていて、氷がふわふわ、口どけなめらかで一気に口の中からなくなる。そしてこのシャインマスカット、甘さが弾け、食べても食べてもシャインマスカットが盛りだくさんだ。

TATOMIYAEZUKO店主・宮川美香さんは「TATOMIYAが江津湖の入り口であり立ち寄り地点であり、ゴール地点になるようなそんなきっかけの場所になればいいなと思ってこの場所に建てた。江津湖に脚をつけながらサンドイッチを食べたり、おいしいコーヒーを飲んだりしてもらえたら」と話す。

厳しい暑さが続く今年の夏、『水の国・くまもと』のシンボル、江津湖のほとりで涼やかなひとときを過ごしてみてはいかがだろうか。
(テレビ熊本)