パリオリンピックに出場するバスケットボール男子日本代表は 10 日東京都内で記者会見を行い、左ふくらはぎの肉ばなれをおこしていた渡邊雄太が「順調に回復している。五輪は問題なく出られるだろうと思う」と強調。また八村塁(レイカーズ)ら選出された12人の代表チームについて「歴代最強かどうかは結果が決めることだ」とパリでベスト8を目指す決意を語った。
“歴代最強”に渡邊雄太「しっかり結果を残し、そう言えるようなチームに」
渡邊は5日・7日に東京で行われた五輪前国内最後の強化試合を欠場していたが、10日の会見前に患部のMRI検査を受けていたといい、パリ五輪出場に問題ないと強調した。
この記事の画像(18枚)また渡邊はNBA選手の八村、NBA挑戦を表明している富永啓生や河村勇輝らが揃い、男子日本代表チームが“史上最強”ともいわれていることについて問われ「周りが歴代最強だとか、そういうふうに言ってくれることは大変ありがたいと思うが、歴代最強かどうかは結果が決めることだ。この12人ではまだ何も結果を残していない。しっかり結果を残した上で、終わった後に、そういうふうに自分たちで言っていけるようなチームを作っていきたい」と語った。
さらに、2021年の東京五輪で予選リーグで3連敗に終わったことに触れ「あの時に得られた経験や、(2023年の)ワールドカップを含めてたくさんの経験をさせてもらったので、今回の五輪に必ず生きてくると思う」と話した渡邊。ワールドカップの際「五輪に行けなかったら代表を引退する」と発言しチームを奮い立たせたことに関しては、「今回そういう発言は特にない。僕自信やれる限り、チームから求められる限り続けていきたい」と心境を明かした。
八村塁「東京はやり切った感がなかった。『もう一回五輪に行こう』と」
また会見でパリ五輪への出場を決意した理由を問われた八村は「東京五輪の時3連敗したというのもあったが、結果として全部20点差とかで負けていたり、全然やり切った感がなかった。富樫勇樹くん、渡邊雄太さんとか馬場雄大さんとも、終わったあと、もう一回五輪行こうと話をしていた。(東京の)3年後にまたパリということで、僕らのレベルも上がっている中でまた迎えることがすごくうれしいし、こうやってまた新しい機会をもらえてみんなとまたプレーできるのを楽しみにしている」と東京からパリへの思いを語った。
バスケ男子代表は五輪直前の強化合宿のため11日にヨーロッパへ出発するが、トム・ホーバス監督は、40人以上の選手から12人を選出する作業が難しいものであったことに触れた上で「今日12人の練習をやって、雰囲気がちょっと変わった。なんか落ち着いた感じだ」とパリでベスト8を目指すチームの醸成に手応えをにじませた。
パリ五輪で日本(世界ランキング26位)は予選リーグ・グループBで、ドイツ(同3位)、フランス(同9位)、ブラジル(同12位)と対戦する。
フジテレビ系では、男子代表第3戦の日本ーブラジルを、8月2日(金)17時45分から放送する予定。